ONE VOICE

     * ONE LOVE + ONE LIFE + ONE VOICE *        笑っていれば、イイコトあるよ  

淡白

彼氏さんがベトナムに発ったのが、私がこっちに帰ってくる2日ほど前だったので、かれこれ3週間ほどあっていません。もともとこうなることは分かっていたわけだし、そこまでNeedyになるタイプの人間ではないので、"write me call me come home"とはあまりなりませんが、たまにふとした拍子に彼のことを想ったりします。

今日は久しぶりに、本当に久しぶりにESL時代にお世話になったConversation PartnerのEricに会いました。ほかの学校のESLというものがどういうものかよく知らないし、Conversation Partnerと生徒さんの関係がどれくらいEffectiveかもよく分かりませんが、私の個人的な観点では、私とEricのように2年後もまだ連絡を取り続けている二人はあまりいないと思います。出会った当時は、本当にアメリカに来たてのほやほやで、英語がまったくできなかったわけではありませんが、やっぱりアメリカ人二人以上そろわれるとまるで会話についていけなくなったり、結構救済の手がところどころで必要でした。それでもめんどくさがったりせずに、あっちこっち連れて行ってくれたり、いろいろな友達に紹介してくれて、今の私があるのはかなり彼のおかげであることが多かったりします。当時のESL生のなかでも、アメリカ人に一番友達が多かったんじゃないかと本気で思ったりもします。彼は私より二つ年上で、Germanを専攻していた珍しい白人さんです(アメリカ人で第二外国語、それも両親祖父母すら喋れない言語、を選考する人はあんまりいない)。昔私がまだESLにいた頃や、彼がドイツに留学する前は、彼も将来何をするのかという明確なビジョンがまだなく、会うたび話す度に夢が変わっていたりして、なかなか面白いと思ったりしていましたが、このたびめでたくDCでセールスの仕事がもらえたようで、近日中にお引越しをするそうです。昨日一年ぶりくらいに突然電話がかかってきて、離れる前に一度会おうよということになり、二人でQueen Maryというでかい船にいってきました。船それ自体もなかなか面白かったのですが、二人で始めてあった頃から、随分かわったなぁと思って、なかなか物思いにふける一日でした。あの頃はEricも違う彼女がいたし、私も違う彼がいました。あの頃はEricには漠然としただけの夢しかなかったし、私には夢というものがありませんでした。何気なく毎日をさりげなく過ごしているだけだったような気もしていましたが、この二年間、どこに向かっているのか分からないままで、でもまだどこかに進んでいるんだなぁと実感した一日でした。

Ericとは会うのが本当に久しぶりで、しかも次会うのがいつかはまるで分からないしで、ハグもとりあえずハグという感じではなくて、ぎゅっとしっかりハグしました。
ぎゅ。というのは彼氏さんと私がI love youという代わりにたまに使う言葉で(私が教えたのですが)、久しぶりに人肌恋しくなったりしてみました。
Queen Maryから見た壮観、夕日、夕暮れるLong Beach、彼氏さんと来たら楽しいかなと思ってみたり。
好きな映画紹介サイトさんの新しいコメントを読んで、いつの間にか一緒に見てみたいと思っている自分を発見したり。

もともと人間関係には結構淡白な自分が、恋愛にかけてさらに淡白になる部分もあって、さらに一時的長距離恋愛になって、異常なまでに淡白になっているような気もします。あまり考えすぎると不安になりそうだし、不安になったところでどうしようもないので、淡白無関心を装って何事もないような顔をして一ヶ月とちょっとを乗り切ろうとしているんだろうなという自覚は一応ありますが、これも自分なので、まぁしょうがないか。
それでも私のふとした日常の一こまで、いつの間にか彼がその存在を主張する瞬間というのはさりげなくあって、そういう時はやっぱり、会いたいなぁ、とふと思ったりするのです。