ONE VOICE

     * ONE LOVE + ONE LIFE + ONE VOICE *        笑っていれば、イイコトあるよ  

With every broken bone

Music: I lived - OneRepublic

 

エントリを書こう、書きたい
と思ったまま毎日が連続していて過ぎていって
ちょっと焦る。

あまりに色んなことがありすぎて
脳みそが記憶するという機能を放棄しているのに
覚えておきたいことだという認識だけはできていて
だけどそれを何とか書き残すという力が出てこない。
そうしてるうちに気付けばゴールテープを切り
新しい一歩を歩き始めようとしている。

引っ越すことになった。
明朝、南のほうにいなくてはならないのに
台風が迫っているのに
でも東京を発つのは今夜ではなく明日の朝にしようと思ったのは
せめて何とかまた動き始める前に、
ここを完結させるという儀式をしたかったからに他ならない。
東京編が終わったことを書き残しておきたい。

とりあえず家は今日引き払ってしまったので
ホテルに移動し
もう眠くてしょうがないけどご飯を食べるために出てきた。
食べ終わったらもっと絶対に眠くなるから、お料理が出てくるまでに出来るだけ書く。
書くのだ私。

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大会期間中に毎日ツイッタを更新しようと思ったのは結構前のことで、
そもそもは起きた時間と眠る時間をざっくり記録しておけば
頑張ったことを後で振り返れるかなと思ったからだった。
何か中身のあることを書き記す余裕があるかどうかも分からなかったから
「おはよ」「おやすみ」でいいと思っていた。

今振り返って、全部は読んでいないけど、
言葉が残せて良かったと思う。
物凄い勢いで過ぎ去っていく今の連続が、
なんとなく積みあがって意味をなす時の気持ちとか
目に見ることはできないけど、でも頑張っていることを確認したいときとか
とにかく、時と共に失われない形で、
あのときの自分が残っていくことを確かめられたのは
大切なことだったように思う。

実際に誰が見ていたのかは分からないし、
誰も見ていなかったつぶやきもあったと思うけれど、
誰かの目を意識しながら、
今のこの状況は何だ、今のこのわたしは何だ、と問いかけられたのは
毎日のスピードに埋もれてしまいそうになったときにとても救いだった。

ふぉろわのみなさん
TLにいてくれてありがとう。

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ツイッタに残した瞬間の中に、幾つか鮮明に覚えているものがあって、
そのうちのひとつは、この夏がまるで人生のようだった思った時のこと。

最初のきっかけは、最初の式典の日の朝だった。
前夜に、主担当だったチームメイトが、あまりのプレッシャーから泣き出してしばらく泣き止めなかった。
人の準備も、モノの準備も、ことごとく天を仰ぐしかない状態で
もういよいよやばいという感じだった。

式典当日、朝起きて、晴れていたと思う。
職場に向かって潮風に吹かれて歩きながら、もう二度と今日は来ないんだなぁと、ふと思った。
これでおしまいかぁ。
やって来たことのすべてが、ただいっとき形になり、通り過ぎていく。

今年の夏の前半は、出来る限り毎朝、チームでミーティングをやっていた。
Whatever happens today, that's never gonna happen again.
と言った。
思い出になる一日にしよう。と。

あの日から、毎日ものすごく、
これでもうおわりなのだということに意識がいった。
もうこの夏は来ないんだって。
大事にしなくてはならない。

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最初に自分のお客様が帰っていく日、
実際にお終いが見えてきたとき、
ふと、人生のような夏だったと思った。
一度きりしかないと分かっていても、
結局息が続かず
疲れたり手を抜いたり頑張れたり頑張れなかったりした。
どれだけ心の底から、後悔なく全力でやりきりたい、と願っても、そうはならない。
でもそれを認めた時の自分の気持ちは、後悔ではなかった。
なるほど、そうやって人生を生きていくんだなぁって。
たった3ヶ月、もう二度とない、もう二度とない、とまじないのように唱えても
どこかでは疲れてどこかでは眠り、どこかでさぼって、どこかでがんばる。
その塩梅に、それぞれの気まぐれな自分らしさがあって、
少しずつ似たり、似なかったりしながら、
たった一度しかないこの命を使い果たしていくんだろう。

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もうひとつ、覚えてること。
とにかく気疲れしていたのは覚えている。
今やってることには意味があるということを思い出したくて
嵐のカイトを聞いた。
風の物凄い強い日だった。

とあるお住まいの隣を通った時に、
みんなが表に出て、みんなで画面を見て、みんなで応援をしていた。

嵐さんのカイトは
君の夢よ叶えと願う、のところでいつも泣きたくなる。

大きな歓声が上がったのを向かい風に負けじと進む背中で聞きながら、
あぁ、良かった、叶ったんだ、と思った。

あのとき、明確に
わたしはこの瞬間を忘れないんだろう、という
予言めいた気持ちを持った。

居住棟の間を吹き抜ける風の音まで覚えている。

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全てがおわって今、
自分にとってのこの夏を振り返り
それが何だったのかを考えるとき、
あれは
わたしの夢でもあったといまさらに気付いて、
たまらないきもちになる。

あんな風な仲間と出会い、
あんな様な舞台で、
あんなに夢中になって働くことは、
とても幼いころの自分の、眠りながら見るような類の、でも確かに夢で、
そんなことがあったらどんなに楽しいだろう、という純粋な気持ちで夢想した
そのすべてだった。

なんて幸せなことだっただろう。

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今日は、朝にお家を仕舞い、
午後はオフィスに行って解散をしてきた。

いつものように「お疲れ様でした!」と言っているときは何でもないと思うのだけど
おせわになりました、といって頭を下げるとその度にとてつもなく悲しくなった。
もっと一緒にやりたかった
もういちどやったらもっとじょうずにできるよ
またおなじチームでお仕事がしたいなぁ!
そういう、言っても何の意味もないことを、何度だって繰り返して思う。

もう、あの夏は来ないし
それはずっと前から分かっていたし
それがたった一度だけ生きるということで
だけど本当に楽しかった

楽しめたんだ、と思うと、それこそが一番の成果だと思う。
頑張ったんだなぁ。

やるべきか
居残るべきか
離れるべきか
そのすべての悩ましさも
答えが出なかったことも
未だに正解が分からないということも、それをこれからも悩むということも
全てを含めて
I lived.

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終わってしまったのが信じられないし
これまでの同僚が今日でいっせいに同僚でなくなったのが寂しいし
もう帰るところもなくなったのだと思うと、
まったく新しい転職の仕方でその消化の仕方にとてもまだまごついている

こういう新しい形の終わりを、私は初めて知る
そうして整理のできないまま走り出す
その前に少しだけまだ時間があるから
そこでまた思い出したり考え直したりしながら
この長かった旅を、きちんと覚えて置けるように整頓できたらいいな

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お料理は無事に出てきて食べ終わりました。笑
明日は早く起きて移動!
それから2週間くらい、いまさらですが運転免許の合宿する(笑)。
アメリカで取って失効してしまい、イギリスでも取ろうとしたけどマニュアルで頓挫したのを、
ここにきて気分転換もかねてやり直す。

お仕事が今月中旬に終わってから、
この2週間くらいただただ慣性の法則で何とか前に這い蹲って進んでここまで来た感じがする。
そろそろちゃんと体休めて、健康的な生活を取り戻したいと思います。
ストレッチ全然できてなかったからあっという間に体が硬くなってしまった…涙
まずはそういう基本的なところから。

また新しい場所へ行きますー
きっとこれからも楽しめるように。