ONE VOICE

     * ONE LOVE + ONE LIFE + ONE VOICE *        笑っていれば、イイコトあるよ  

SN: 4x10 Heaven and Hell

*Supernatural S4 のレビューをしています*
*ネタバレを避けていらっしゃる方はお気をつけください*


以下、自己判断でお願いします。

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珍しく辛いので、ご注意願います。しかもぜんぜんまとまってない。というか同じことばっかり言ってる。だけど何回でもいいたい。Jensenは凄い(笑)。

Jensen Acklesのやりたい放題、というタイトルにしたら良かったと思います。だってこのエピソードを思い返して浮かび上がってくるシーンって、Deanのシーンばっかじゃない?(笑) もはやAnnaってなんだったの? みたいなね(苦笑)。最後の5分間、彼の異次元の上手さが馬鹿馬鹿しくなってしまい、私は気が狂ったように笑いながら手を叩き、Deanにつられて大泣きをするという芸当をしておりました。なんだあれ! Jensenって上手すぎてたまに迷惑だったりします。ホントに丸ごと根こそぎ持って行っちゃうから。Dark Angelのs1 Pollo Loco(邦題は確かBen)もそんな感じだった。本編の流れはドコへやら、とりあえずJensenのことばっかし考えてしまう。結局私の頭の中には、このエピソードはDeanが地獄について告白をしたエピソードとして登録されていて、Annaが実は天使でビックリたまげたとか、Urielが思っていた以上にAssだったとか、Angelの世界ってそんな設定で本当に大丈夫なの? とか、エピソードを見ている最中に感じていた感想のひとかけらも思い出されてこない。普段はReviewを書くときって、流し見ながら書くんですが、今回は手抜きです。たぶん見れば見るほど、粗が出てきちゃうと思うから(苦笑)。

私はAnna役の女優さんが下手だったとは思いません。あれは役が悪かった。だって映像を忘れてストーリーだけを追っても、Annaに対しての説明がおざなりすぎて可哀想過ぎる。そもそも普通に考えて、Religious な人間が、実はAngelは自分を殺したいのだと知ったら、もうちょっとばかりFreak outするとか、信仰心が薄れて、こないだのSamみたいに、今まで祈ってきたのは何のためだったの! という嘆きがあってよいと思うのだけど、彼女の心理描写はストーリーのなかで限りなくフラットで、それは演技じゃなくて脚本とDirectionの問題。と、私は思う。なぜDeanが地獄から救い上げられたのと同時に彼女はAngelの声を聞けるようになったのだろう? Telekinesis能力はいつからあるのだろう? どれくらいのことができるんだろう? 純粋に人間だった時の彼女はどんな女の子だったのだろう? 天使であることを思い出して彼女はどんな風に変わったんだろう? みたいな、基本的項目がちゃんとカバーされてないので、Annaのストーリーと言うよりかは、Annaに振り回されているWinchestersを追って私たちが振り回されただけのエピソードでした(苦笑)。SNには珍しく登場人物と対立する勢力が多かったものだから、それでいっぱいいっぱいになってしまった感がひしひしと伝わってきた(苦笑)。疲れた。お粗末だった。Annaをもう少し掘り下げて引き伸ばして、3もしくは4話くらいかけて進めていれば、Angelとは、とか、Fallen Angelとは、とか、Faithとは、とかDisobeyingとは、とかLuciferとは、とかいろいろAnnaをSNの世界の中にきちんと構築する必要要素がカバーできたのに、と思うと、ちょっともったいない。冬休み前に無理にまとめようとしなくてもよかったのに。Winchestersはあんなに秀逸に描けるプロダクションなのに、どうして最近はこうまでGuest starの扱いがことごとく下手なのだろう?(笑) 結局このシリーズはSam/Deanのキャラクター設定とJ2の技量が抜きん出ているので、こういうエピソードが一つ二つあっても、ご愛嬌で済ませられるところが強みだと思うんですよね。エピソードそれ自体が面白くなくても、記憶に残る場面はたくさんある。S3とかは残念ながら特にそういうエピソードが多かったけど。J2の巣晴らしさは二人に共通してそこにあると思う。単発シーンで掻っ攫っていけるだけの圧巻の瞬発力。向かうところ敵なし。

Sera Gambleは、この4x09/10はSNが映画になったらこんな感じという気分で作ったと言っていたけど、まぁ、良い経験になったんじゃない?(笑) 2時間持たせるんだったらもう少ししっかり題材を練らないとダメだよ。ストーリーの終盤なんて完全なChaosで、Samの計画とか言っておきながら、Deanの夢とどうもつじつまが合わないという、とてもSNとは思えない恥ずかしいオチで終わってしまったし。だってDeanがAnnaを売らなければCastiel達はあのタイミングではあそこへ訪れなかったわけで、そしたらRubyがAlastarをつれて戻ってきても意味がないよね? それともあれは私が理解しそびれただけか?

私はなぜかs4が始まってから、Deanが一番恐れているものは地獄にまた送り返されることだと勝手に決め付けてしまっていたので、あるまじきことにSamが取引材料に使われるという可能性を完全に失念しておりました。あえて自己弁護をするのなら、最近Sammyという単語が聞かれなくなっていること・最近のSamは確かにSammyって感じじゃないこと・きっとSam/Jaredがあまりにもちょっと一人前にオトコマエなこと・それからバッサリ言ってしまえばSamは別にDeanを必要としてないところ、が挙げられると思うのです。前と違って、Deanが守らなくてはいけないSam、Deanに守られるSamというイメージは、もはや私にはあんまり通用しない。いや、そういうProtective!Deanは好きですよ。そういうDeanはいい。だからそれはそれでいいし、守らなければと思っているのがDeanだけの今、余計にこれからのストーリーにとって面白そうな要素だと思う。最近このシリーズが本当にこのまま4で終わってしまったらさびしすぎて気が狂いそうだと思う反面、リアルに兄弟間の関係はどう始末をつけて終焉を迎えるつもりなのか、ちょっと首を傾げてしまったりする。S1のShadowで、「一ヶ月寝て、学校に戻る。」と言い切っていたSamは、s4のWishful Thinkingで「Lilith’s head on a plate. Bloody.」を願った。Johnはもういなくなってしまって、Deanの求めていた「家族3人で前のように暮らす」ことは不可能になってしまったわけだし、この二人は一体どこに辿り着くとHappy endなんだ?(笑) Winchester家の辞書にそんな言葉は載ってなさそうだけども(笑)。 二人でImpalaに乗り込んで、またエンジンを響かせて走り去るっていうのは、ちょっと捻りがなくてそれこそさびしすぎる気もするんだけどな。まぁとりあえず、UrielとDeanの仲は完全に修復不可能ですね。Sammyの首を賭ける輩とDeanは仲良くなれないので。こうしてまた中間管理職Castielが苦しくなるのですよ、かわいそうに(苦笑)。しかしUriel vs. Deanはいいシーンでした。

Deanのシーンといえば、私はImpala ベッドシーンの前のAnnaとのやりとりも好きです。あの "I can't talk about that." は泣けた。Deanが「できない」を明言するとき、例えばs2の "I can't. I'd rather die." とかね、なんで彼の can't はこんなに胸が痛くなるんだろ。Impalaの中でDeanがひどく若く見えるところも好き。ちょっと口を開いたままAnnaを双眸で見つめるところ。無防備なDeanは柔らかくて繊細。あのLightingは素晴らしかった。それからCastielとUrielが翌朝やってきた時の、Deanのあの表情。 "Guilty" と貼り付けられた顔。あとAlastarを殴っちゃったあとの後ずさりの仕方。本気で怯えているDean。それから最後。Deanはさ、息の仕方がね、ちょっとおかしいんだよね。いっぱい吸うのにちょっとしか出てこない。一度言葉を切って、ちょっと落ち着いたと思ったときに、Samに "Dean..." と名前を呼ばれて優しくされて、それに耐えられなくて崩れるところ。ため息。JAは芸術です。

以下、ちょっとだけその他。

そういえばSamがどうやらまだDeanに隠している後ろめたい何かがあるようで、そこでウハウハ(笑)。やはり4x09のあれだけでは私はちょっと満たされない(笑)。Rubyは一体何の話をしているのだろう。

それからTitanicをご覧になったことがないという方のために、あの瞬間が本当はどれだけ面白いものであったのかを知っていただきたい。
コレくらい。← (ちょっと分かりにくい?)
その前の流れとしてはこんな ←感じ。
とりあえずImpalaでDeanがCar Sexといったところにこれを放り込むKripkeとその愉快な仲間たちのセンスがもう最高(と私は思う)。別にSexシーンは必要じゃなかったけど、楽しいから入れただけだよ、そんなことは分かってるよ、君たちだって見たかったんだろ、と言わんばかりのこのメッセージが私は非常にAmusingだと思いました。ありがとうKripke、素敵な背中だった。ゴチです(笑)。

パチパチする