ONE VOICE

     * ONE LOVE + ONE LIFE + ONE VOICE *        笑っていれば、イイコトあるよ  

ラザニアとエスカレータ

私がよく使う、「英語がとてもできなかった私」の話があるのですが、まだ皆さんにお話したことがないので、突然ですが書きます。

私がアメリカに初めて行ったのは高校を卒業した4日後で、それ以前の海外旅行は中学時代の同級生のご両親(日本人)を尋ねてイギリスに行っただけで、駅前留学もしたことがなく、英語塾にも通ったことがなく、とりあえず知識量として学校の英語があるくらいでした。

カリフォルニアに渡って2週間目くらいだったと思うのですが、当時ルームメイトだった韓国人のおねいさんと一緒に、近くのピザ屋さんにご飯を食べに行きました。2週間目といえば何もかもが楽しくてしょうがなくて、無駄にいろんなものに挑戦する時期のことをいいます。「英語がとてもできなかった私」とそのおねいさんは、メニューに書かれていて、字面はおいしそうだけれどなんだか分からないその料理を、指で指して注文しました。

さて、このピザ屋さんは世間一般のレストランとちょっと違っていて、先に席に通されるのではなくて、レジに行ってオーダーを済ませてから自分たちで座る場所を選ぶのです。当然、お持ち帰りをしたい人たちも並んでいたその夕時のレストランはけっこう混み合っていて、わたしたちの後ろにはなかなか長い列がありました。

私達が指差し注文した料理は Lasagne で、発音されると、まるでなんでもないことのようにそれが「ラザニア」であることが分かります(笑)。注文を確認してくれるレジのお兄さんに、私たちは「おーラザニア、いぇすラザニア!」と返事をします。そしたら「何ラザニアがいいの?」と聞かれたので、私たちは「何ラザニアがあるのですか?」と質問しました。そうしたらお兄さんが、「!@#$%^&*」と言うのです。「ごめんなさい、もういちど言ってください。」と聞き返せば、さっきより大きな声で、「!@#$%^&* !@#%^$&*」と繰り返してくれますが、さっぱり分かりません。私と韓国人のおねいさんは、分かりやすい目配せでお互い助け合えないことを確認し、しょうがないのでもう一度、「もう少しゆっくり言ってくれますか?」と言います。「OK, !@#$%^&* !@#$%^&* !@#%^$&*!!!!」

後ろには長い列があります。おなかも空いています。人生は思い切りが肝心です。
「2番目のやつください。」

結局出てきたのはミートラザニアで、すこぶるうまかったです。

という話なのです(笑)。

なぜこんな話を突然しだしたかというと、実家のネット環境があまりにも好ましくないので、メールや将来開拓をしに、電車で20分先の町まで出かけてきているのですが、今日私の降りた駅で、エスカレータに乗れなくなっちゃって困っちゃってるおばあちゃんと出会ったわけなのです。私は関東在住なので、エスカレータの急ぐレーンは右側なのですが(関西は左なんだよね?)、恐らく右利きの彼女は、右手で止まらないベルトを掴もうと必死で、足も流れ出ていく階段にタイミングを合わせようとがんばっているのですが、どうしてもそこから先に進めない。つまり急ぐレーンを完全にふさいでしまっているわけで、後ろに並んでいた人は、左側に合流し、彼女を避けてドンドン先に進んでいきます。そのおばあちゃんのお友達が、後ろから「大丈夫? どうしたの? のれないの?」と声をかけているのですが、おばあちゃんだって今まで乗れていたはずのエスカレータに乗れなくなっちゃってビックリしているわけで、それどころじゃないわけです。しかも自分の後ろに長蛇です。焦るわけです。その気持ちはとてもよく分かる。しかもラザニアと違って思い切って足を踏み出してみたって頭から後方に大転倒してしまったら笑って済まされないわけで、おばあちゃんだって困ってるのです。誰かが「おばあちゃん、あっちにエレベータがあるよ」と声をかけても返事がないくらい必死です。おばあちゃんだってがんばってる。

もう人が減ってきたころ、私が「おばあちゃん、あっちにエレベータがあるって。乗ってみない?」と大きな声で話しかけてみたら、びっくりしたように、「あら、そうなの?」と顔を上げてくれました。おばあちゃんとお友達と三人でエレベータを探して、2階にあがります。「今までできてたものが急にできなくなっちゃうんだからネェ・・・」と溜息と共につぶやいたおばあちゃんがなんだか切なくて、とにかく何か言ってあげたかったので、「んんーでも大丈夫だよ!」とワケのわからない励ましをしました。何ができなくなっても大丈夫だと、信じていたいのは私のほうだったりします。

2階でおばあちゃんの更なるお友達が2人、エスカレータの手前で不安そうに待っていてくれたのをみて、なんだかちょっと嬉しくなりました。Have a good day! と言いたかったけど、うまく日本語にならないので、「じゃあね、おばあちゃん、気をつけてね」といってバイバイをしました。そしたら、突然「ありがとう、がんばってね」とおもむろに応援されたのです。

私はアメリカにいたころ、「将来、日本とアメリカと、どっちで働きたいの?」と聞かれたときに、「好きなことができるのならどっちでも。むしろヨーロッパとかでも構わないくらい。」と答えていた一時期がありました。今回の一件がある前には、考えなしに「アメリカ」と言っていましたが、でも、好きなことができればどこでも、と思っていたあのころの自分に嘘はなくて、その言葉を今からもう一度信じることはできるような気がするのです。あとは好きなことをがんばって探し出せばいいのだと思う。うん。できることをやろう。ラザニアが食べられるなら、何味だっていいのです。エスカレータが無理なら、エレベータに乗ればいいのです。それで2階に辿り着けるのなら、どちらだって私は別に構わない。

「おばあちゃんもがんばってね」といって私は改札を出ました。

今日もいい一日にするよ!

パチパチする。

■5/28
ひろさん> ごぶさたでーす。こんにちは^^ どうでした? うまくいった? こちらこそパチコメありがとうです^^

23:37さん> そうですね、もう進むしかないものね^^ 頑張って参ります。今後ともよろしくです。

■5/29
keyさん> とっても嬉しいです^^ ありがとうございます~。

kikiさん> 初めまして! ・・・初めまして? お名前をお見かけしたことがあるからか、なんだかはじめましてな気がしません^^ 素敵なお言葉たくさん頂きまして、感無量です。お姉ちゃんどうもありがとう!(笑) 迷惑なんてとんでもないです。嬉しいです、本当に。そんな風に想っていただけて。コメントくださってありがとう。弟さまによろしくお伝え下さいね。がんばろうねって。*hugs back* これからもよろしくお願いします^^

凛さん> 店員さん探し、乗った!(笑) 元気です^^ 昨日はお母さんとお買い物にでかけてたくさん笑いました。素敵な一日だったよ^^ メールもいただけて本当に幸せです。どうもありがとう。お絵かき神経衰弱、やって欲しいですねー。モナリザは私のなかで永遠の名画です(爆笑)。

■5/31
凛さん> 実はまだ新曲もまともに聴いていません・・・。日本で純粋な嵐ファン活動を行うに当たってまだまだ修行が足りないようです(苦笑)。実は今週は嵐ちゃんを見たのです(笑)。なんだか櫻井さんがヘタレるためにあるような番組になっていて大満足でした(単純)。あえて言うなら相葉さんがもう少し売れ残ってくれていたらよかったのに・・・(嬉しいけど複雑)。

■6/1
かえるやんさん> ぶんぶん返し!(笑) 元気ですー。ふっかつ! いつものメアドで大丈夫ですよ~。ちょっとひどいってどういうことだ?(怖) 楽しみにしています。ぜひまたおあいしませう^^