ONE VOICE

     * ONE LOVE + ONE LIFE + ONE VOICE *        笑っていれば、イイコトあるよ  

Little Voice

Music: I Always Liked That - Maria Mena

このブログが、10年続いている。

それ以外に自分の人生で持続したものがない事実を考える。

嫌になって辞めてしまったことは多い。
次の物事を探すのが上手いから目立たないだけで、
基本的には逃げ出していることと変わらない。

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クリスマスイブの日に、
PentatonixのChristmas Eveを聴きながら
3時間もお散歩をした。
広い青い空の下、田舎の広い畑の中をずんずん歩いて、
私はどこまでも行けるような気がしたんだ。

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先日の面接はうまく行き、
いろいろな予定調和が合ってきっとたくさんの人が面倒を被っているけれど
私は本当に、イギリスでお仕事をすることが
出来るのかもしれない。

これを
素直に喜ぶことができたら良かった。

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お散歩の途中からは
ずっと泣いていた。

5年前のあの日は、
2時間をかけて歩いておうちに帰りながら
胸が破れて泣き続けたと思い出したら
何かが決壊して止まらなくなった。

あの予定外の夏休みに一人で見に行った田圃まで
もう一度足を運んで、
愛らしいたんぽぽを撮影した場所に腰を下ろして
ただずっと泣いていた。

5年前の私は
賭けたもののすべてを失って
この場所でしゃがみこんだのだと考えたら、
今はこれ以上は進めないような気がして、
そこでただ刈り取られた稲の後に溶け込むしかなかった。

私は、どこに辿り着いたのかも
もうわからないくらい先まで来ていて
それが嬉しくて
そしてとても怖い。

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I deserve this.
と自分に語りかける。
I deserve this don't I?

出来ることの全てをやって
この扉を開いたのだという自負もある。
Fuck yeah.と応えたい自分もいる。

Fuck yeahと言ってみて
その音を舌で味わってみても
自分が嘘をついているようには感じられなかった。

I fucking deserve this.
私はイギリスに行く権利があるのだと。

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カリフォルニアにいた頃
このブログが始まったころ
私は、やりたいことがやれるなら私はどこにいてもいいや
と言ったことを
何故か不思議と覚えている。

I don't think it's about places, I said.
I want it to be about what I do.

何をするのかは
よく分かっていないんだイギリスで。

分かっているような気もするし、
それをやり遂げるられるような気もするけれど
一人で挑戦し続けるのはしんどいなって思うの。

Now it's about who I'm with.

戦友を
失ってしまったのだと
私は学生に戻って
酷く
ひどくひどく
実感したのだ。

Mimiちゃんはもう一緒にはいないんだと。

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成田に向かうバスの中で気付いたというのが
間抜けの極致で笑えるけどね。

私はきっと彼女に真剣に恋をしていたし
その気になれば告白をして結婚をして生涯一緒に居ようよ
Because why the hell not?
I love you this much and I know you love me back.
と言えるだけの自負はあったんだ。
How am I possibly supposed to find somebody else that can speak to my soul like THAT?

だけどこわかったし。だって。
彼女は男性と結婚していたし
私はやっぱり男性も好きで、
というか男性が好きで、
何が正しかったのかもよく分からないんだけどもう。
結局私は
何よりも何よりも
仲間を失ったんだあの時。

もう一緒に冒険はできなくなった。
私はイギリスに一人で行って
何を証明できるのかよく分からない学位というものを取得して
ひとりで
卒業してもう一度就職してまた戦う。

ひとりで。

でもひとりはもう嫌だ。
誰か一緒に戦ってよ。

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イギリスに行ったら
何か変わるんだろうか。

刈り取られた
5年後の稲穂に問いかけてみる。

何か変わるのかなぁ。

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新しい分類の仕事に尻込みをしているだけなら
私はこんなには泣かないと思うんだよ

不可思議に冷静な脳みその一部が
焼けるような夕陽の中で
私を一生懸命理解しようとしてくれていた。

年が明けたら
また東京に行ってお仕事を再開する。
出会いもあるだろうし
勉強できるたくさんの事は
両手を広げて待っていてくれるんだ。

後は自分がどこまでその気になれるかに懸かっている。

30というのは
難しい年齢だなと
しみじみと感じる。

強くなりたいし
弱くもなりたい

自分らしくいたいけど
新しい自分を諦めたくない。
まだもうちょっとあるんじゃないかなあと
無い引き出しを開けようとしてみる。

社会的には大事な試みを体現している気もする。

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Mimiちゃんが自分のお嫁さんだったら
私は諸手を挙げて誇らしげにイギリスに乗り込めると思うんだよなぁ

そこらへんに
自分の弱さを感じる。

でも自分が人間なんだなって思う瞬間でもある。

一人ではこれ以上は進めないのだろうという限界まで
私は一人で辿り着きつつあるんだなって。

結婚がしたいのかもしれないけど
私は漠然と仲間が欲しいのだと理解している。

中合わせに鼓動を数えてみたい。
手のひらに響くあたたかさとか
同じものを見てるよというシグナル。

I want to belong.

それはあまりにも漠然としていて
凄く単純に解決できるような気もする。

But it's not that simple.

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Mimiちゃんという言葉がこれまでこのブログで象徴してきた
勇気と安心と青空を
イギリスの田舎町に追いかける

NYとは違う色の煉瓦が築く佇まいの中にホームを探す機会を
自分の手で、自分のこの手で5年越しに掴んだことを
高らかにただ喜べるほど
まっすぐ素直でありたかった

But I'm not that simple.

その事実からは、もう逃げられない。

パチパチ

■ハルコさん> パチコメありがとうございます。ベネさん素敵でしたよねー。あれはずっと憶えている映画になると思います。また思い出してろうそくのついたお部屋とかでゆっくり見たい。イギリス、ほんとですかーすごくたのしみ! またご連絡お待ちしています!!