ONE VOICE

     * ONE LOVE + ONE LIFE + ONE VOICE *        笑っていれば、イイコトあるよ  

a world with you in it

Music: I am on your side - Maria Mena

日本に戻る駐在員の方のお別れ会をしてきました。
明日ももう一度会うんだけど・笑。
公式には今日が最後。

直属の上司にあたる方でした。
いろいろな我慢もホントはたくさんしたけれど
でも今日はちゃんと正直に
ありがとうございましたの気持ちで乾杯ができた。

——

ホテルに帰ってきてロビーのバーに座ってみる。
Cosmopolitanを頼んで待つ。

Mimiちゃんが、NYと言えばこれだよ、
と言っていたカクテル。

甘いのでわたしはそんなに好きじゃないのだけど、
今日はMimiちゃんを思い出したので。

——

アメリカで、同性婚ができるようになりました。

——

自分のセクシュアリティを考えるとき
必ず思い出すエントリがある。

7年前のエントリ。(←)

呟いたら
いろんな方が声をかけてくださった。

ありがとう。

——

7年経って、いろいろ考えてみて、
実際のところ
わたしはゲイでもバイでもないのかもしれない。

セクシュアリティのカテゴリで言ったら、
わたしは生涯Questioningだったと思う。
まだ人生終わってないけど。

だけど大切なことはそれだと思うんだ。
問いかけてみること。

自分だったら?

あなただったら?

あなただったら、
どんなことばで
自分のセクシュアリティ
まわりのひとに伝えますか?

——

自分、ストレートなんだよね
という発言をしたことがないというのは、つまり
自分、ゲイなんだよね
と言うタイミングは、演出されなければいけないということです。

自分が欲しい言葉が何か
わたしも分かっているわけではないの。
検討がつくわけではない。
聞きたいセリフがあるわけではないのかなって思う。

ゲイでも別によくない? とひとは言うよ。
同性婚も認めればいいじゃん、とひとは言うよ。
だけど会話には文脈というものがあって、
話題というものがあって、
It’s very difficult to make it about you. 

そして、
自分、ゲイなんだよね
と誰かが言った後の言葉を
ひとは、ほんとうには用意はしていないんだよ。

ただ、
べつにそれもいいんじゃないの?
と心で思っているだけ。

But you don’t really know what to DO.

——

今思い返せば、
7年前のパーティーで、あの人たちはただ驚いてしまっただけなのかな、と
思えなくもない。
カミングアウトの雰囲気とか話題とか文脈とかいう会話のルールを、
確かに私はちょっと無視していた。

あの人たちがHomophobicだったとはあまり思えないので
どう処理していいかわからなかっただけなのかなって。
いきなりボールが飛んできてエラーしちゃったんだよきっと。
I may should have given them a warning. 
“A coming-out’s coming!!!"

みんなの思う、
カミングアウトの会話って
どういう風に進んでいくの?

——

7年前のアメリカは、
幾つかの州で同性婚が認められて
幾つかの州でそれが違法になって、
正に今日のこの日に向かって邁進している真っ最中の国でした。

日常会話に、
お前同性婚どう思う?
みたいな会話はなかったけれど、
テレビで女性同士がキスしたり
映画で男性同士がセックスしたり
彼氏を振った彼女が新しく彼女を作ったり
そういう情景は身近にあって
彼らがどういう会話をおとうさんとしたり
おかあさんとしたり
どこでどういうふうに、
兄弟や先生やお友達や子供達に、

I’m gay.

と伝えるのかを見る機会がありました。
その会話はうまくいくこともあるし
うまくいかないこともあるけれど

ああしてほしいな
でもこうはされたくない
ああ言ってあげたい
こういう言い方もすてきだな

というイメージを育てることがしやすかった。

私が日本にしばらくいないっていうのもあるけど、
日本のみんなはどれくらいイメージトレーニングできてるんだろう?
そういう会話って見たことある?
どういう言葉でお話しするの。

I love you no matter what.
I’m proud of you. So proud.
Look me in the eye when I tell you there is nothing wrong with you.
のきもちは
日本語だとどういう響きなんだろう?

言ってみて?

——

法律で全てが変わるわけではないけれど
そこに至るまでに会話が発生するということは大事だと思う。

日本には日本の会話の仕方があるから
英語でのやりとりが日本語になる必要はないと思うの。
でも大事なのは、味方だよ、ということをちゃんと伝えられること。

いいんじゃない?
そうなるといいね、じゃなくて。

I am with you.
And I am in this with you.

I am on your side.

——

たまに
人間がストレートで生まれてくるという前提を窓から放り投げて、
人類みんなバイっていう説を推したりする。

そうすればカミングアウトとかいう
なくてもよいプロセスもなくなるのになって。

だってWhy do you care?

問題は、ホントは誰も気にしてないのかもしれないのに、
そのプロセスは踏まないといけないっていう、
そもそもの前提の作り方の間違いなんじゃないかなって。

——

So please question today.
Please think of all those people who are out and whom you love.

自分、ゲイなんだって、
言ってみようと思ってみて。

自分、ゲイなんだって、
言われたんだと思ってみて。

Because one of these situation is waiting for you to be ready.
Because someone is waiting for you to be ready.

Plase be ready.

パチパチ