2005-01-10から1日間の記事一覧
「疾、・・・それ、なんだか知ってるよね」 何事もなかったかのように洗面台で手を洗う疾を見ていると、あれが何かの偽物のワンシーンだったような気さえしてきた。 けれど震える自分の声が、鏡而に現実を伝える。 「・・・なんだか、分かってるよね」 「俺…
漫画の主人公が どんどん年下になっていく 甲子園の浜風が いつのまにか同い年になって マネージャーをやる夢はもう見られなくなっていた いつか行こうと思っていたところに いついけるだろう いつかやろうと思っていたことを いつできるだろう ちょっとずつ…
そっと忍び寄る衝動 矛盾の向こう側にある不安が 何も見えない 何も分からない 何も聞こえないかもしれない 我を忘れて 衝動を行動に変えて いっそのこと素直になればいいのかもしれない 頭から離れないのは 矛盾の向こう側にある不安 明日も生きていくのだ…
まるでちんぷんかんなやりとりだった。 自分が何を言っているのかちっとも分からない。 相手が何を言っているのか分からないふりをするので精一杯だった。 いやだといった。あたしは、いやだといった。 それが言葉になって空気を揺らして伝わらなかっただけ…