2005-01-10 LAI らくがき my life 「疾、・・・それ、なんだか知ってるよね」 何事もなかったかのように洗面台で手を洗う疾を見ていると、あれが何かの偽物のワンシーンだったような気さえしてきた。 けれど震える自分の声が、鏡而に現実を伝える。 「・・・なんだか、分かってるよね」 「俺が知らないわけないだろう馬鹿」 疾は冷静だった。ずっと前から知っていたことだ。そして彼は、ずっと冷静だった。