ONE VOICE

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Andy @ Siebel Open

■ ATP公式サイトより抜粋:シーベルOP2004初戦ロクス戦にて

第1シードAndyRoddick、6462で勝利を収めた第一試合、ぶっぱなしたエースの数は16。
41でリードしていた第1セット、第7ゲームめでブレイクを喰らうが、その後迎えた54からのゲームはブレイクのお返しで第1セットを取る。
第2セットは危なげのない試合展開でから62でとり、開始後一時間でコートを後にした。

Andy:
相手のRochusは僕のボールをかなりきちんと処理してたと思うんだよね。だから、ここではこう打たないと…という感じで。彼もかなりいいショットを打ってたと思うよ、第1セットでは巻き返してきたしね。でもそのうち自分が慣れてくるだろうって分かってたから。いいテニスができたと思うけど、あえて言うならサーブをもうちょっと何とかできたかな…いつもよりダブルフォルトが多かったしね。

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■ Euro Sport 2004年2月14日付けの記事より

Siebel Open, Semifinal,vs.Johansson。27本のエースが火を噴いた。なおかつダブルフォルトはたったのひとつ。正確さ72%(ワオ)

“いい感じだよ”とAndyくん語ります。なにせ3セットマッチで27本のエースは自己最高記録。“最近サーブの調子がいいんだ。自分のリズムで打ててるって分かるんだよね。特にいつもと違うのがコントロール。すごくうまく行ってると思う。”

AndyとJohansssson、共に武器である破壊力抜群サーブとかっ飛ばしフォアをいかした試合展開で、長いラリーはほとんど見られなかった。

爆裂サーブをねじ込んでAndyから64とした2ndセットタイブレーク。しかしお返しに叩き込まれたJohannsonのサーブから長いボールのやりとりの末、コート中央にポトリと落ちたスライスのバックハンドにAndyの手は届かずマッチポイントよさらば。その後Johannsonのフォアウィナーで66とされ、さらにサービスエースで67とリードを奪われる(てかむしろセットポイント)。しかぁし、そこで唸りをあげるのがAndyのチョー高速サーブ。そして77。でJohanssongaたて続けにフォアをミスして97とし、Andyの勝利。

世界最速サーバーはここまでの3試合でなんと計52本ものサービスエースを生産中。彼は自分のサーブに絶対の信頼を寄せているが、サンプラスと同列に思われるのは居心地が悪いようだ。“サンプラスがあんなにも偉大なのは彼がとっぴょうしもないくらいの自信を持ってるからで、そして彼にはその自信を持つ権利がある。だけどぼくはまだそこまでは行っていないよ。”

ちなみにSemiFinalsが全員Americanで占められるのは95年以来のこと。

Andy @ Siebel Open 04
Siebel Open Final ATP公式サイトより【Feb.15.04付け】


トップシードAndyRoddickが同郷で友人の第3シードMardyFishを76(13)64で破り、昨9月のUSOpen以来のタイトルを手にした。Andyは12番目のタイトルを大会中1セットすら落とすことなく獲得した。
サービスゲームにしても1週間の間に落としたのは50ゲーム中Rochusに対した一回戦の1ゲームだけなのである。

決勝は1時間36分、レベルの高いスリリングなものだった。特に1stセットのタイブレークは圧巻で、どちらのプレーヤーもブレークポイントを握られることがなかった。
第1セットでAndyがたたき出したエースの数は13(この試合を通しては16)でFishは12(17)、Andyは4度のセットポイントを耐えしのぎ、彼自身の5度目でものにした。この試合を通してどちらかがブレークされたのはセカンドセットの9ゲーム目だけで、Andyが5度目のブレークポイントでやっとこさFishをブレークしたわけである。

今トーナメント中のそれぞれのカテゴリーで1位であるエース79本、ファーストサーブポイント率89%、サービスゲームセーブ率98%(!)という驚異的な数字はすべてAndyによってたたき出されたもの。
またこの1週間のAndyのファーストサーブ率は70%だった。ちなみにFishがエースの数で2位にはいっている(72本)。

2003年8月17日のテニスマスターズCincinnatiで、AndyがFishを2度のマッチポイントをこらえ、3rdセットタイブレークの末に破ったのだが、それ以来のアメリカ人によるATPの決勝戦となった。またSanJoseの試合ではAgassiがSamprasを破った1998年以来。


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Andyの優勝インタビュー

今日のサービスがどれくらい入ってたか、正確な数字は知らないけど、今週を通して70%ぐらいにかなり近いはずだよね。自分の打つべきスポットでボールをちゃんと打ててたんだと思う。今週は間違いなく僕の“サービスの調子がいいぜWeek”だったよ。最初のセットはかなりきつかった。2セット目を通してももちろんそうだった。僕とMardy(Fish)は別の日にあそこでのポイントはよかったとか話してたんだけど、今日の一セット目はよかったどころの騒ぎじゃなかったね。


‐親友と対戦することについて‐
ぼくはただ、お互いがお互い、なにをするか知ってるように思うんだ。今日の試合中、何回かは明らかにそういう場面があったと思うよ。なんていうか、いつもだったら咄嗟にこういうふうに打つんだけど、相手が自分が咄嗟にどう打ってくるかなんてもう知ってるっていうのをこっちも分かってるから、今日は違うふうに打とうとわざわざ考えるんだ。そのうちワケがわかんなくなってきちゃったけどね(笑)


‐アメリカ人のランキングがこの大会でかなり上がることについて‐
そりゃあぼくはもうこれ以上上にいけないわけだし、Mardyが上がってきてくれるのを待ってるよ。前にも言ったことあるんだけど、お互い刺激しあっていい結果を出せるっていうのはすごくいいことだと思う。特に今週はその傾向が強かったんじゃないかな。Mardyが上に上がってくればTaylor(Dent)やRobby(Ginepri)、James(Blake)だってやってやると思うだろうし、また前のようにランキングレースがアメリカ人で混戦になれば面白いと思うしうまく行くんじゃない?それが僕らの前の世代(Sampras,Agassi)をあんなに強くした理由だと思うし。もしも個人個人がそんなに強くまとまっていなかったとしても、常に負けたくない一心で競い合うっていうの、ぼくはいいやりかただと思うんだ。例えば今週僕がどっか途中でコケてて他のアメリカ人の誰かが決勝をしていたとしたら、ぼくは多分“すげえ、あんなんなりてー”ってなるよ。そういう感情をお互いに持ったりするの、ぼくは素晴らしいことだと思う。


‐1stセットのタイブレークについて‐
あれは結構きつかったね。でも自分がいいテニスをしてる、自分のできる限りを出してるんだって感じられると、緊張が全然なくなるんだ。僕が思うに、緊張する時っていうのは、自分について自信がないときだ。ぼくはただチャンスが来るのを待ってたよ。自分がこのショットをものにできるかとか、このボールに手が届くかどうかとかは全然考えてなかった。僕たち二人ともタイブレークではかなり自分の持ち味をアピールしたと思う。(ちなみにAndyはその昔BobBryanに“あいつはボールがインになるかアウトになるかなんてどだい考えてないよ。まあそれがチャンピョンをうむんだけどね”と評されたことがあります。)二人で必要なところでいいサーブを打って、エラーもいっこか二個くらいしかなかったんじゃないかな。



ファイナリストMardyFishのインタビュー

楽しかったよ。何が起こってもおかしくないタイブレークだったよね。エラーもほとんどなかったし、大体のポイントがいいショットで決められてたし、ぼくはすごくいい試合ができたと思うよ。少なくともタイブレークが面白かったのは間違いないね。(スコアしか見られない人は心配で心配でしょうがなかったんですけど…)


‐Andyがアッという間にトップに駆け上がってしまったことについて‐
うーん、ちっとも驚かなかった、とは言えないけどね…あいつは去年を世界ナンバーワンで終えたけど、僕たちの誰もどっちかが世界ナンバーワンになると思って育ってきたわけじゃ断じてないワケで…そりゃトップ50とか20とかになれるかもねという話をしたかもしれないけど、こんなことは想像してなかったわけだよ。ランキングのことなんてあのころあんまり考えたこともなかったし…だから、質問の答えとしては、ええ、驚きました、だけどちょっとだけね(Fishかわいいなあ)。だけどあいつは間違いなくそういったでかいものになるだけの力があるよ。


‐Roddickファミリーとその昔住んだことについて‐
1999年にAndyと他の人(多分Andyのお兄ちゃん含)と同じコーチについてて、Bocaにトレーニングしに移ったんだよ。他にもStanfordBoster(ってナニ?)から来てるやつらがいっぱいいたね。


‐シーズンを始めるにあたって‐
今年はかなりチャレンジだったね。もうこれで既に3つ目のトーナメントだし、今年はかなり早めなんだよ。しかももうファイナリストになったっていうのは気分いいね^^ 全豪ではやれるはずのことができなかったし、大体ここに来る前のトーナメントはどっちも一回戦負けで、それ以上悪くなりようがなかった。だからAgassiとやって彼みたいな人とあれだけの試合ができる、勝つことだってできるんだ、ということはかなりの自信になったよ。
去年のConcinnatiの試合で、Andyと互角に戦ってやれるんだということは証明できたと思うんだ。まだ負かしてやったことはないけど、あいつとやる時はいつだって良い試合ができるし、Memphisやマスターズシリーズに挑戦するのにいい自信になるよ。

‐Andyと二人だけの(!)会話‐
今日はこいつはすげえ!って試合ができたと思うんだ。試合が終わったあとAndyにこれからもいっぱいこんな試合できるといいなって言ったんだ。“またすぐこんな試合やろうぜ”って言ったら、あいつが“Memphisがあるよ”というんで、“じゃ決勝で合おう”って言っといたよ。


‐Andyについて‐
ぼくはあいつは授かったものがあるんだと思う。あいつは一緒にいて楽しいやつだよ。いつもテンションが高いし、楽しいことが大好きだ。ナンバーワンになって、Andyが変ったとは思わないよ。なんていうか、僕らとは違うスポットライトを浴びてるから、やらなきゃいけないこともあるだろうし、僕らには分からないこともいろいろあるんだと思うよ。あいつはそう簡単に僕らの試合を見に来られないけど、僕はあいつの試合なんてホイホイ見にいけるし、誰にも煩わされたりしない。僕とは違うカメラレンズに追っかけられてるけど、あいつはあいつらしくうまくやってると思うよ。


-Andyとの試合について-
正直言って…ちょっと疲れた…なんていうか足がガクっといっちゃいそうだったよ。第1セットが長かったし、いいショットが多かった。僕のサーブもちょっとダメダメになりかけてた気がするよ。普段よりもファーストサーブをちょくちょく落としてたし…最後にそれがたたったんだけどね。まあ、ちょっと疲れてたし、Andyが僕にはどうしようもないような場所にボールを叩き込みすぎだったってことかな。