ONE VOICE

     * ONE LOVE + ONE LIFE + ONE VOICE *        笑っていれば、イイコトあるよ  

自分が馬鹿なことをしてるんだろうという自覚は、それなりにあったりする。
気を使いすぎているんじゃないかなっていう気も、別にしていないわけでもない。

あたしはそこまで出来た女じゃないんだって、自分には何度だって言えるけど、自分をとても好いてくれる人の期待を粉砕したりとか、してしまいたくない。

もともとは、とても些細なことでさ、その場でさっさと機嫌を悪くするとか、今のは好かんとか、言えていれば、全てはとても美しく解決出来ていたのかも知れないけど。

右に行っても左に行っても、あたしは彼を傷付けるだけだ。そんなことがしたいんじゃない。
前に行っても後ろに行っても、あたしはあたしの望む自分にはなれない。でもここに留まっているのが得策じゃないことしか分からないままで、あたしはどこに行けばいいんだろう。

伝えるあてのないわだかまりを、いっそ忘れてしまえたら、あたしはきっと、楽しい一日を過ごせるんだろう。

でもそうならないことを、あたしは知ってる。