ONE VOICE

     * ONE LOVE + ONE LIFE + ONE VOICE *        笑っていれば、イイコトあるよ  

Rain

書きたいことがありすぎて死にそうです。

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文字の中に埋もれていると、没頭しすぎて戻ってこられないことは前から良くあることなんですが、あまりにも長いこと本に夢中になる経験をしていなかったので、いつもどうやって自分の感覚に戻ってきたのかが思い出せず、おとといは随分苦労しました。自分が本当に何を感じているのかが良くわからない。文字で描かれている人物の感覚のなかに埋もれてしまっていて、自分自身のPerceptionが完全に呆けてしまった状態。胸というか、内臓がいっぱいに満たされていて、特に何も欲していない状態。感情というか、感覚がひたすらにボーっとしている。

これじゃまずいと思って、雨の中をずぶぬれになって帰りました。それがどうHelpfulなのかはさっぱり分かってませんでしたが、とにかくびしょ濡れになりたかったので、雨の中を駅まで歩いて、電車に乗りました。

Mimiちゃんウソついてごめん。やっぱり傘はとりに行かなかった。

電車の中で、濡れそぼっていた私を見て、傘を差し出してくれた男性がいました。

"you sure? cuz i'm just gonna toss this away..."
(ホントにいいの? どうせ捨てちゃう傘だからさ・・・)

Reach overという英語があって、手を伸ばす、という物理的な動作も、心理的な動作も指す言葉なんですが(多分)、駅について、その言葉と、being reached overということとを、漠然と無心に考え続けて、雨の中を20分ひたすら歩きました。

足に纏わりつく濡れたスラックス。
髪からぽたぽた首筋に落ちる水滴。
感覚。自分の感覚。私が確かに感じている何か。

家について、なんだか幸せになって、また本を読み始めました(笑)。

本末転倒。笑。

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近所のコーヒー屋さんに来ています。先週見つけた素晴らしいカフェで、インターネットがタダで、PCのコンセントもいっぱいあって、コーヒーもおいしくて、いくら居座っていても誰も何も言わず、誰も何も気にしない理想的な環境です。utubeでいろいろみてグフグフ言ってても恥ずかしくない環境(笑)。

仕事で日本語が必要になるとき、こうやってブログで何かを書いたりするとき、日本語も英語も中途半端になってしまって最近とても苦痛です。全てを日本語だけで考える、とか、全てを英語だけで考える、ということがむつかしくなってきている気がする。最近。

ぽんっと英単語が混ぜられて、日本語でそれをなんていうんだっけ? と思って辞書を開けると、私が言いたいのはそういうことじゃないんだけどな、と裏切られた気分になる。かといって、英語の全てが分かるかというとそういうことではなくて、まだまだ聞き取れないこととか、聞き取れても意味が分からないこととか、アタマでは完璧なのに口を開くと全然意味を成さない自分とか、いつでもすぐそこに困難はあって、やっぱり英語は日本語ほどうまくいかない。自信なんて全然ない。

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仕事がもう嫌で嫌でたまらない自分は、すぐにでもやめてしまいたいと思っていて、仕事場で先輩と一緒に笑いあえてふとこれも悪くないと幸せになる自分は、あまりいい気分になるなよ後で痛い目を見るから、と臆病風邪で死に掛けていて、いっそ日本に帰ってしまいたい自分は、本当は日本に帰りたいのではなく母と温泉に行きたいだけなのだと知っていて、もうこの際何でもいいから満たされた気分になりたい自分は、目を瞑って息を止めていたらいつの間にか忽然と消えてなくなってしまえないんだろうかと思ったりしている。

本を読んでいる間だけは、とても集中できる。他の余計なことは何一つ考えないで、没頭する。夢中になれる。夢中。まるで自分などどこにもいないみたいな、そんな感覚。ふと手を止めて、自分の存在がまだここにあって、その存在は私がどうにかしないと作動しないことを思い出すと、それがとても面倒で、面倒でしょうがなくて、思考がとても不健康になる。やめてしまえるものなら、今すぐに全てをやめてしまいたい気分。考えることも、悩むことも、夢を見ることも、思いを馳せることも、I quit. I'm done. I'm just done.

だけど辞められない。

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私の銀行がWashington Mutualで、潰れてしまったわけだけれども、WaMu(that's how they call it here)はカスタマーサービスが親身で良い事で有名で、実際私が銀行に行くたんびに優しく丁寧に説明してくれたあの人とか、仕事を失ってしまったんだろうか? と思うと、世界の全てが不安になる。どれだけ良い仕事をしていても、誰も気にしたりしない。You can never win.

NYに来たときに初めてケータイ番号をくれたのは一番がRoommateで、二番目は新しく口座を開けるために行った銀行で担当してくれた彼だった。彼も仕事を失ってしまうんだろうか? と思うと、世界の全ては不条理で、その前に自分はどうしようもなく無力だ、と思ったりする。

"Just call me, if you need anything. at all. I've got a car, too. You know it's good to know someone who has a car in this city, don't you?"
(何か困ったことがあったら、いつでも電話するんだよ。車も持ってるんだ。車を持ってる誰かを知ってるって、この街じゃそれだけで助けになるって知ってるだろう?)

今でもあの声を思い出せるのに。

臆病な私は、銀行に行けないままでいる。
彼が「きみのお金は大丈夫だよ、新しいカードも送られてくるよ」なんて笑顔で言い始めたら、きっとI would lose it.
真昼間の銀行でヒステリックに泣き出すアジア人の女の子なんて、どこか頭がおかしいと思われるに違いない。

is this how the Great Depression started or how my great depression starts?

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今日もNYは雨です。
and I'm scared.
Just like everyday.


パチパチする