ONE VOICE

     * ONE LOVE + ONE LIFE + ONE VOICE *        笑っていれば、イイコトあるよ  

My Bloody Valentine 3D

MBV 3D
Starring: Jensen Ackles, Kerr Smith, Jaime King
Directed by: Patrick Lussier


わーお。
That definitely was not Dean.
*watched on Jan.19.09*

遅くなりました。
ネタバレなしで参りますので、以下、楽しんでいただけたらと思います。

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Jensenが映画に出ると聞いて喜んではみたものの、ホラーと聞いて肩を落とし、タイトルを見て空を仰ぎ、3Dと目にして眉をしかめ、80年代のリメイクだと聞いて不安でいっぱいになり、ツルハシを担いだ丸メガネの出来損ないダースベーダーに絶望したのは、私だけじゃないですよね(笑)。Jensen、もうちょっと選べ。と思った人はこの世にたくさんいるはずだ(苦笑)。

だけどこの映画、
期待をなかなかに裏切ります。
楽しいです。
おススメ。

プロデューサーの圧巻の勝利です。映画館に行くまで私が抱えていた、「なんだってこんなヘボくれた映画をリメイクしたいんだ?」という疑問は、初めの何分かでものの見事に解決される。見に行けば分かる。3Dでリメイクされることに、非常に意味のある映画。

私はホラー映画は嫌いではないけど、正直、映画館に見に行くほど好きなわけではないので、Jensenが出ていなかったら$15(3Dなのでちょっと高い)も払って鑑賞しに行ったりはしなかったでしょうし、出てくればそれだけで嬉しいJensenがいなかったら、展開的にはここまで楽めたかどうかも怪しいです。だけど彼らが売りにしている3Dという、「スタイルの新しさ。興奮の新しさ。怖さの新しさ。」は間違いなく本物で、Entertainingで、きっとDVDになってしまったらきちんとその面白さが伝わらないので、映画館にご覧に行かれることをお薦めします。2D上映のところもあるそうですが、私は、3Dでなければ意味がちっともないと思う。

基本に忠実なホラーですので、話の造りは典型的アンパンマンです。そこは期待ポイントじゃないので、ただ黙って目の前の出来事にドキドキビクビクしたらいいのだと思う。安っぽい登場人物や、バカ丸だしの言動もありますが、それもご愛嬌。最終的にきちんとまとまるから、もう何だっていいのです。ラストスパートで物事が集束していくスピードと、臨界点を突破していく緊迫感には、そこまで溜め込まれていた迫力の爆発があって、手放しで見ていても最高に楽しい。ひとりで何も求めずに見に行った私は嬉しすぎて、一人でひたすらにやけていました。素敵。バンザイ。

最後に残る問題は、Jensenは好きだけれど、ホラーは苦手、という人は見に行くべきか、ということだと思うんですが。

私は見に行くべきだと思います。

今回Jensenが演じているTomという役がいかにDeanと違っていて、どういう風に新しく魅力的かを語り倒したい衝動はあるのです。それはもう、映画館の席を立った直後からずっと。だけれど結局、それは彼を見ていさえすれば総て分かってしまう違いであって、そこにJAの真の素晴らしさがあるのだとも思う。なので私ががんばってもしょうがない。どれだけ言葉を尽くしても、語りきれるわけがない。見に行かれたらよいと思います。そして震撼されたらいいのだとおもう。ホラー映画なんかで目の覚めるような演技が期待できるものかとバカにされても、今なら答えはYesと言える。自信をもって言える。圧倒的な才能が館内を唸らせて、すべてを抑圧する瞬間を肌で感じた時のあの感動は、筆舌に尽くしがたいものがあります。大画面で、できたら3Dで、見ておきたいと思う。ぜひ。

パチパチする。見に行ってみる。