ONE VOICE

     * ONE LOVE + ONE LIFE + ONE VOICE *        笑っていれば、イイコトあるよ  

Is Crazy, Creepy, and Amazing.

Music: What If - Lene Marlin

「おめでとう。」
私が恋をしているその声と、
忍耐力に挑戦してくるそのえくぼで、
私は24歳を終えるのも、悪くない気がしてきた。

会社でさりげなく宣伝したら、
いろんな人にお祝いしてもらえました。

本当はまだNYの空が見たくて、
痛めつける冬の風を感じていたくて、
それでなければ外に出て、
違う肌の色をした自分が、
明白に誰とも違うことを証明しながら毎日を過ごしていたい。

いろんな我慢をして、
そんないろんな我慢が無駄になったような気がした24歳だった。

結局私はどこにも辿り着かなかったし、
何を越えたというわけでもないし、
見えなかったものが見えてきたというわけでもなくて、
それでも私は一年を終えて、
また新しく、
結果として始まる一年をはじめる。

何がなくても、
私は生き延びたの。
がんばったの。

生まれてくるということはギフトで、
生きているということは自然で、
だけど生きていくということは、本当は選択です。
ほんとうは、
止めようと思えば、いつだって止められる。

英語で、Stand my ground という表現があります。
自分の場所に、立つ。ということ。
自分の中の、侵されたくない領域、例えば意見とか、夢とか、自分自身とか、
そういうものを、護って立ち上がること。

毎日はこのGroundを、護ろうとする必死さで構成されていて、
その努力を放棄しないということは、
私たちは正当にがんばっていることだと思っていいと思うの。

24の私はたくさん凹んで、Groundは大分面積が減りました。
これ以上は引き下がれない。

だから25は広がる。

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Mimiちゃんが覚えているのか分からないけど。

去年の今頃、私たちは何かの拍子でApplebee's というファミリーレストランに行きました。
その夜は雨が降っていて、
Times Squareで私たちは、とりあえずお腹が空いていて、
アメリカンがいいね、という選択肢の元に、
TGIFというお店と迷った末に、Applebee'sの3階に通してもらったのです。

窓際の席に座って、私たちはビールで乾杯して、ステーキを食べました。
そしてMimiちゃんが、マッシュドポテトを食べながら泣いた。

あれが何月だったかは覚えていないのです。
だけど、私たちはとても疲れていて、
とてもとても行き詰まっていて、
雨の降っていた夜のNYのイルミネーションがなんだか不自然に綺麗でした。

あれからきっと一年くらい。

The movie she cried for premiered yesterday.

あの頃Mimiちゃんは
実質的には監督さんのアシスタントをしていて、
一年後があることも忘れてしまうくらい今この瞬間が戦いで、
そして彼女は戦っては負けて、やり直しては傷ついて、
それで昨日その映画のプレミアのためにLAに行きました。

彼女が私にメールをくれたその映画は、
Is Crazy, Creepy, and Amazing.(ありえなくて、気味が悪くて、そして素晴らしい。)

負けることに意味がなくても、
負けてやめないことに、意味はあるのです。
そしてその意味は、自分が譲らないから、創り上げることができる。

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私は今でもたまに、
私が本当に見たいのは、NYの空じゃなくて、
Mimiなんじゃないかと思うことがある。

Homeというのは、きっとそういうこと。

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25歳は、夢を見ることにしました。
私は、海外にでかける準備をすることにする。

常識のある人間が好きです。
そして常識をくだらないと思える人間になりたい。
多分、アメリカを好きだと思った最大の理由はきっとそこにある。
背骨のないまま、背筋を伸ばして歩くスリルと、無鉄砲さ加減。

そして見た目に明らかに違う自分が、
日常に溶け込んでいくのを実感できる快感が、私は忘れられないんだと思う。

まだどこに行くのかは決めていません。
もしアメリカにもう二度と戻れないのなら、オーストラリアがいいかなあと思う。
お金をためて、大学院に行くのもいいし、
ほかに手段があるのなら、やれる手を使う。

とても怖いけど、でも夢をみるよ。
上手く行かなかったら残念だね。
だからがんばろう。

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24歳は、週末のお手伝いで貰った余りのお弁当をつつきながら、
ビールを飲んで、
お話を読んで、
痴話げんかのかわいらしさに笑いながら、
幸せに終えました。

11月9日。
25になりました。
去年一年間、たくさん声をかけてくださって本当にどうもありがとう。
このブログが、これからも皆さんにとって何か手や心の届くものであるように、
25の私でがんばっていきます。
どうぞよろしくお願いします。

Mimiちゃんプレミアおめでとう。Roxieさんお誕生日おめでとう。