ONE VOICE

     * ONE LOVE + ONE LIFE + ONE VOICE *        笑っていれば、イイコトあるよ  

Testing the Water

Music: What About Now - Daughtry

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Inspired by We have nothing to fear. ←
(NY州で同性婚を認めるためのスピーチ。)

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Testing the waterというのは、
モノゴトの善し悪しを試すという意味で、
私の感覚としては、
小学校のプール開き。
冬の寒い夜に入るおふろ。

プールサイドからどきどきと手を伸ばして、
背の高くなり始めた太陽の下で、
一年ぶりの夏をその手に冷たさで感じること。

湯気の立ち上る湯船に、
かじかんだ指先を入れて
じーんと痺れる暖かさに安心すること。

その温度を確かめる。

Testing the water
is
だいじょうぶ
を、
考える、
その手で
波を立てること。

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優しい先輩たちに囲まれて、
幸せな毎日です。

そして夜に何も残らない。

他人の提供してくれる
即物的な幸せの連続に、
甘ったれた手抜きの自分。

何かひとつを想って、
物事を綴るのが難しくなった。
何かをひとつかたちにしたくて、
言葉を追い求めるのが難しくなった。

ただ幸せになるのを辞めなさい。
ということなのだと思う。
幸せの意味を考えることを辞めたら、
私たちはどこにも辿り着けない。

今日もやってやったと胸に呟けるほど、
私は自分を賭けて戦っていないし、
波風ひとつ立たない水面を見て、
幸せを勘違いする。

重度の平和ボケ。

部屋の灯りを落とすと、
心のどこも疲れていない自分が、
何も丁寧に見なかった目を閉じるのを拒む。
あなたは今日何も戦わなかった。

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波を作る。
波紋を起こす。
そうして確かめていくことで、
分かってくる大丈夫の本当の意味。
少しでは壊れたりしない自分。
少しでは崩れたりしない自分。

水面がなびいて織り成される光のたくさんで世界は構成されていて、
そのひとつひとつには意味があって、
そうして世界がまた少し面白くなる。

踏み出せるたくさんの一歩。
差し出せるたくさんの手。
感じられるたくさんの体温と、
実現できるたくさんの夢。

まだ戦っていける。

So reach out and test that water.
We have nothing to fear.

水面をパチパチする。