Inspire a Generation
Music: Flying Without Wings - Westlife ←
オリンピックが終わりました。
お仕事も終わった。
トラファルガースクエアの
背の高い銅像の下に座って、
ライオンさんの背中を見ながらぼーっとしている。
ロンドンにはいろんな人がいて、
いろんな日がありました。
総合して、楽しかった。
この3年間聞いていなかったStill..をかけてみる。
ああよかったなーとおもって、
サングラスの後ろでぽろぽろ泣いてみる。
わたしここに来られてよかった。
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昔、高校生の夏の作文コンクールで大賞をとった作品か何かで、
飼っていた山羊を泣きながら殺して、
焼いて食べて、
でもどうしてもおいしかった、という話を読んだことがある。
今回のロンドンでのお仕事は、
楽しいことばかりではありませんでした。
納得のいかないことがたくさんあったし、
エノラゲイにでも乗っている気分になった時もあった。
くくりの外側にいる人たちを深く想わなければ、
投下ボタンは意外と傷つかずに押せてしまうものなのかも。
全員が幸せになった仕事ではなかったと思った。
誰かは傷ついて嫌な思いをしたし、
しなくていい苦労もあったし、
憤りや悔しさもたくさんあった毎日でした。
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来る前に読んだ田村由美の漫画の一コマに、
やっぱりかわいがっていた動物の肉を
そうと知らずに食べてしまうくだりがあった。
吐きそうになって、でもこらえて、
「食べてしまった。食べたんだ。栄養にしろ。」
というセリフで終わる。
栄養にすればいいんだ、
と思って粘った。
栄養にしろ。
栄養にしろ。
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及ばなくて足りなくて、
朝まで起きていたこともあったし
トイレでめそめそした時もあったけれど、
目が合えば笑ってうなずいて励ましてくれる人が
いつも周りにいてくれました。
私は恵まれていて、
ただただとても恵まれていて、
晴れたり曇ったりするロンドンで
間違いのないその事実がとても心強かった。
この経験を生かせなかったら、
私はただのばかだ。
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何もかもが終わった翌日、
地下鉄に座って揺られていたら、
いかにもプロらしいカメラを持った男性が乗ってきた。
狭い車内に向かってシャッターを切る彼。
撮られて恥ずかしくない自分。
名前も行先も知らないけれど、
彼の写真に映された私は、
今の精一杯の私で、
昨日の自分が思っていた以上の私。
そしてここからまた頑張る自分。
ここにいてよかった。
ここにこれてよかった。
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いい3週間でした。
反省することもたくさんあるけれど、
楽しかったと思えたことがよかったなと思う。
明日日本に戻ります。
どんな毎日にしようか。
ここからが勝負です。
ぱちぱち。かえっといで!