ONE VOICE

     * ONE LOVE + ONE LIFE + ONE VOICE *        笑っていれば、イイコトあるよ  

Let it go

Music: Let It Go (Frozen) - Multilanguage ver ← なぜかちょっと感動する。

来週の試験に向けて勉強しないといけないのだけど、
その気になれない。
まだ大丈夫な気がしている。
そんなわけないんだけど全然。

卒論に早く取り掛かってしまいたい。
Amazing Spiderman 2 観たい。
Dylanの出る映画(The Maze Runner)の読みかけ原作2話目読みたい。

いろいろな、今じゃないだろという欲求があって、
それを往なすためにまた関係ないことをやり始めて、
結局やらないといけないことでもやりたいことでもなく、
ただなんとなく好きなことだけやっている。

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好きなこと。
アメリカのTVを観る。

と言いつつも、全部を真面目に観ることはしなくなった。
つまらないなって思うやつは結構あっさり切り捨てるようになった。
早送りしながら飛ばし飛ばし観ているシリーズもけっこうある。
The Vampire Diaries, The Originals, Hawaii Five-O, Once Upon a Time...

そしてSupernaturalというシリーズをしみじみと考えてしまう。

NY時代のパチコメで
「Supernaturalの心理描写がすごいのだけれどアメリカのドラマはすべてこうなのか」
というコメントをいただいたことがあった。

そんなことないです。
あれは特別です。

少なくとも初めの2シーズンのクオリティは異常。

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前回のエントリを読み返して気付いたのだけれど、
私は要するに自分の人生に選択肢があるということについて、
あまり幸福や幸運を感じていないのだと思う。

これは大学受験が視界に入ってきた頃からずっと私に憑いてまわっている。
無限の可能性を、然るべき分量でAppreciateできない。

選択肢が与えられるということは、
選択しなければならないという点において自由ではなくて、
選択すらできなかったけれど予め決められた一つのことを
一生懸命やるという人生に、
私は漠然とした美学を感じている。

そこには
選択に失敗したのかもしれない自分
という疑念を抱く余地のない
隙間のない精一杯の人生があるように思える。

でも具体的にこのことを考えるとき、
シリアやエジプトやウクライナを暖める具体的な体温を考えるとき、
私はこの独りよがりなロマンが後ろめたい。
こんなこと口に出して言えない。

ワールドワイドウェブに書いちゃってるけど。

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Teen WolfというTVシリーズのFanfictionを読んでいたら、
オオカミ人間に噛まれて自分もそうなっちゃった主人公のScottが
次から次への起こる超常現象のドラマに巻き込まれて迷惑だ、
"俺はWerewolfになんかなりたくなかったんだ、I didn't ask for it!"
と言ったのに対して、
生まれつきWerewolfのDerekが、"Neither did I!"
と怒って答える場面があった。

ちょっとびっくりした。
Derekは自分がそういうモノであることを
凄く自然に受け入れていて
むしろそれを楽しんでいるキャラクターに見えていた。

Fanfictionの解釈だから、
そこからこんなに想いを派生させるのも傍から見れば笑えるのだろうけど、
自分の生まれについて自分の希望を述べることは
私たちの誰もできなかったのだ、とふと思った。

自分がいつどこに何として生まれるかなんて
誰にも指定することはできない。

そこには、
誰もが共有する
選択肢の不足がある。

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最近日本でも流行っているらしいFrozen(アナと雪の女王)の主題歌は、
原題だとLet it goになる。

手放す。

何をでもなく、
手のひらを広げて、
腕を広げて、
息を吸って、
そして手放す。

幸せにならなければいけない責任は
どこにもない。

You didn't ask for this.
Any of this.

幸せでなくてもいいよ。
Whatever it is that you feel.
今を生きていることを知っている
遅くなったり速くなったりする鼓動。
感じているものが幸せでなくても、
そうして息をしていく。

Let it go.

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現代に生まれて
特に不幸だと思っているわけではないけど、
そこに幸福を感じることは義務ではない。

日本に生まれて
特に残念だと思っているわけではないけど
これを感謝することは必要ではない。

選択肢のない人生というのは、
今ここに生まれ落ちたのことを指しているのだと
思考を広めにして見直してみる。

予め決められた一つのことというのは、
現代の日本に、
今の身体と今の脳みそと今の精神で生まれたということで、
そこに
選択に失敗したのかもしれない自分
という疑いは存在しない。

Because I didn't ask for it.

その人生を、
一生懸命やる。

そういう漠然とした美学。

隙間を残さない強さは、
きっと前向きな諦めから始まる。

Let it go! ぱちぱち。

■caoruさん> はろー! コメントありがとうです。いつまでも同じことを考え続けている気がするので、前からいらしていただいている方は読んだことがあるような記事になっちゃっていると思うのです。なのでそうおっしゃっていただけると嬉しい!