ONE VOICE

     * ONE LOVE + ONE LIFE + ONE VOICE *        笑っていれば、イイコトあるよ  

Van Hellsing

見どころはやっぱりHugh? ちょっとバレバレのワイヤーアクションとちょっとバレバレのCGキャラとなにを言っているかよく分からない(Rox、アクセントに滅法弱いのです)Frenglish。(とHughのキュートなAussie English)

特にこれといった役者さんは… HughがPreviewにも書いたけどどうも似たような役をやってばかりという感じ(今回は特にまた記憶喪失だったし…)。あ、LOTRに出てたボロミアの弟(なんて名前だったっけ?)役の人が今回はコミカルな三枚目を演じておりました。私的にはちょっと中途半端な笑いだった気もするのですが…。Kateはお化粧でずいぶん印象が変わりますね。まあ私の知ってる彼女はPearl Harborに出てた時だからもう4年くらいは前になっちゃうわけで…私もトシをとった、彼女もトシをとったということでしょうか(決してKateが老けたといっているわけではありません)

あれだけCGに囲まれて、恐らくは何色であろうとスクリーンの前でとりまくった割には、それっぽくひとつの世界で起こっている出来事としてまとめられててよかったかと。 違和感は全然憶えなかったし。憶えさせなかったということで。 (LOTRを見ちゃうとなんかあれくらいできて当然なのかと思っちゃうんだけど…) ただ・・・。ワイヤーがバレバレ(バレバレでないワイヤーアクションは果たして無理なのだろうか…)。CGは(自分には絶対できないからケチつけるのもなんだけど)今までどおりで特に驚いた、とか言うこともなく。そんなバカな~と見ながら鼻で笑ってしまったシーンはあまりなかったので、世界観はしっかり統一されていてよかったです(何ができて何ができないというのがはっきりしていた)。

私が“広大な大地!”が好きなのもあって、お馬さんと駆けてくシーンは結構好きでした。古い辺鄙な村もいかにもドラキュラさんたちに襲われてそうな陰気なところで、そういえばこんなことあるわけないよねと、あとになってから気づかせるあたりは、視覚魔術(思い込ませ?)が効果的に使われていたと思います。Hugh狼が最後に遠吠えしながら人間に戻ってくとこも印象に残ってます。あれは遠吠えから号泣へのつなぎ方が上手かったのもあるけど。中だるみもなく、頭っから爪の先まで全編ぶっ続けノンストップアクションで、謎もほどよく解きやすく、娯楽にはもってこいです。あまり深く考えないで、ただ楽しむために見に行く、というにはいい映画なのではないでしょうか。何回も見たくなる、という類ではないですが、一発勝負のEntertainment映画だと思われます。

音楽なんですが、好きです、ああいうスピード感溢れる音楽。アコースティックギターが気持ちをかき乱すような上がり下がりで煽っているところが、とても目立っていましたけれど、いやらしくない目立ちかたで私はとても好きでした。特に荒野を駆け抜けるあたりにそういう音楽がかかると急がなきゃいけない気になります(別に私が走ってるわけじゃないんだけどさ)。

とりあえず御託をうだうだ並べるような映画ではないでしょうね。娯楽大作、その一言に尽きます。ストーリーにはいろいろケチの付け所がありますが、けして後味が悪かったりするということもありませんし、暇つぶしにはもってこいでしょう。私が行ったときは夜の回だったのもあってあまりおチビちゃんたちはいませんでしたが、モンスター系でも怖くないし、夜眠れなくなるということも特にないと思うので、お子様も楽しめると思います。