ONE VOICE

     * ONE LOVE + ONE LIFE + ONE VOICE *        笑っていれば、イイコトあるよ  

どうしてこんなに届かないんだろう、と回らない頭で思う。
叫んだら聴いてくれる?
喚いたら驚いてくれる?
どんなに喋り続けても、きっと届かない
だってあたしは、なにも喋っちゃいない
なにも分かっちゃいない

言葉と声と両方をそろえて
それでも伝えられないのはどうしてなのかな
いつかまでは、何も考えず、ただ声を聴いていればよかったような気がする
届くことも届かないことも気にしないで
あたしたちは
ただお互いにお互いの歌を歌っていた
どんなに遠くても
声が聞こえていればそれで大丈夫だと信じていたから

きっとそれは間違いじゃなかったよ
それだけではダメになってしまったのは
お互いをあまりにも知りすぎてしまったから
声では何も伝わらないような気がしてしょうがなくなったからなんだ

それが気のせいかどうかも
今ではもう分からない