ONE VOICE

     * ONE LOVE + ONE LIFE + ONE VOICE *        笑っていれば、イイコトあるよ  

無題

変わりたい、変わりたいと願いながら、変わるはずがないと冷たく笑う自分がいるのをずっとずっと知っていた。きっと彼女は、変わってしまったら自分ではなくなってしまうという歴然たる事実を、ただ静かに私に伝えているだけなのだけど。

あがったりさがったりの周期が短くなっていている。それは分かってる。
さがっている時間のほうが断然長くなってきている。それも分かってる。
でもどうしたらいい? どうしようもない。

一緒にいると2回に一度は必ず発作が起こる。それは分かってる。彼もきっと分かってる。
けれど分からない。どうしたらいい? どうしてなのかも分からないのに、どうにかしたいのかどうかすら分からなくなってきて、しまいにはここ暫く縁のなかった自虐的思考に陥ってしまったりする。そしてそれをまた冷静にくだらないと見ている自分がいる。

話したくないけど、離したくない。
聞いてほしくないけど、傍にいてほしい。
何も言えないから、何も聞かないでほしい。
むちゃな要求ばかりが胸にこびりついて離れなくて、でもそれをどうやって伝えよう。
言葉にしなくては伝わらないけれど、でも言葉にしたところで一体なにが伝わるっていうんだ。

ぬくもりだけが伝わってくる。
でも自分がどこかとてつもなく遠いような気がして、あたしはいつも不安なんだよ。
そしてそれすらもどうしようもない。