"There's Something About Mimi"
I'm turning in. I'm so sleepy...
というテキスト（ケータイメール）を送ったのがそもそもの始まりだったわけです。
もう寝るよ。ちょう眠い。という意味の英文です。
Turn inの意味が分からなかった彼女は
Step & Goを「踏んでください。そして行ってください」と和訳したドMの有名翻訳サイトに答えを求めました。
「床に入ってください」
彼女はその夜メールを返してきました。
曰く
Tell me how.
まるで私がちょう眠いのを我慢しつつ、何とか床に潜り込もうとしていると。
どうしてもその床の下に入りたくてたまらないと。
ドMです。
ドM以外の何物でもない。
でもね、
それはユカではなくて、トコと読むのよ。
一ヶ月ほど前に二人で中華料理が食べたくて堪らなくなった夜がありました。
CAにいた頃は中華料理のファーストフードなんて履いて捨てるほどありましたけど、NYにはありません。30分ほど歩いた先のどでかいChina Town。そこまで行かないとChineseにはありつけません。
行ってやろうじゃないか。
待ってろよChina town。
意気揚々と歩き始めて約5分。
その夜はおいしいタイ料理をいただきました。
完全なる敗北。
意外と負けず嫌いの私たちにとって許しがたい妥協です。
今日こそ積年の恨みを！ とたかが一ヶ月前のことなのに
中華料理をまるで親の敵のように追い求めて
本日再び二人は歩き出しました。
一路、China Townへ。
NYは不思議なところです。
世界では起こりえないことがこの小さな町には存在するわけです。
例えば中国の隣にイタリアがあるとか。
Little Italyと呼ばれるその街は
夜になり涼しくなったNYの風を一身に受けて甚だしく魅力的です。
車道は歩行者のために封鎖され、歩道に並べられたテーブルで
カップルが、家族連れが、談笑しています。
立ち並ぶレストランのガラス戸は全て開け放たれて
みんなが食事を楽しんでいる様子がよく見えます。
丸見えです。
まるでヘンゼルとグレーテルに出てくるお菓子のおうちさながらに
彷徨う私たちを惑わせては
「僕を食べて！ 私を食べて！」
と絶叫してきます。
イタリア美女がセクシーです。
パスタが鬼のように美味そうです。
ヘンゼルが言います。
「・・・パスタもいいよね」
グレーテルも呟きます。
「おなかすいたね・・・」
中国の隣のイタリアの、とある十字路の真ん中で二人は途方に暮れて立ち尽くしました。
私たちはいったいどうしたらいいんだろう。
なんとも深刻な国際的な悩みです。
しかし一つを選ばなければ。
イタリアンの皆さんが言葉なく立ち尽くす絶望的な顔をしたアジア人二人を凝視しています。
プレッシャーです。
しかしここで負けてはいけない。
今日こそは中国を目指す！
そうして二人は再び歩き出しました。
長くなりましたが本番はここからです。（！）
最近の彼女は仕事仕事の一点張りで、日本語をあまり使用する機会がないのは百も千も承知です。よく分かってる。分かってるぞ。
けれどやっとたどり着いた中国の、歩き回ってやっと見つけた美味しそうな中華料理屋さんで、10分ほども悩んで悩んで悩み抜いて決めた素晴らしい夕飯を食して、幸せのあまり過去の栄光に縋っては、なつかしのドラマの話で盛り上がり、2人で人生を謳歌しているその瞬間に、彼女ったら「なむろあみえが主題歌を歌った」と言うんです。
これが泣かずにいられるか。
堤さんが深津絵里と共演したらしい、なんとかいうドラマを彼女が好きだというから、話を膨らましてあげれば、「SPはあれかな、やっぱり堤さんが黒玉なのかな」と言うんです。
これが苦しまずにいられるか。
催涙ガスよりも泣いたと思うし
10秒くらい息が出来なくて、本気で身の危険を感じました。
殺す気か。
これはある種のテロですよ。
そして黒幕はアナタだ。
これは言葉を僕にした新種の殺人ですよ。
そして親玉はお前だ。
Mimiちゃん。
貴様が黒玉じゃ。
くたばってしまえ（笑）。
パチパチする
PS：私のFortune Cookie
There is a true and sincere friendship between you both＾＾
素晴らしい。
PS2：MimiちゃんのFortune Cookie
You would make a good lawyer＾＾ [アナタハイイベンゴシニナルデショウ]
・・・素晴らしい（爆・Mimiちゃんは映画の仕事をしています）。
というテキスト（ケータイメール）を送ったのがそもそもの始まりだったわけです。
もう寝るよ。ちょう眠い。という意味の英文です。
Turn inの意味が分からなかった彼女は
Step & Goを「踏んでください。そして行ってください」と和訳したドMの有名翻訳サイトに答えを求めました。
「床に入ってください」
彼女はその夜メールを返してきました。
曰く
Tell me how.
まるで私がちょう眠いのを我慢しつつ、何とか床に潜り込もうとしていると。
どうしてもその床の下に入りたくてたまらないと。
ドMです。
ドM以外の何物でもない。
でもね、
それはユカではなくて、トコと読むのよ。
一ヶ月ほど前に二人で中華料理が食べたくて堪らなくなった夜がありました。
CAにいた頃は中華料理のファーストフードなんて履いて捨てるほどありましたけど、NYにはありません。30分ほど歩いた先のどでかいChina Town。そこまで行かないとChineseにはありつけません。
行ってやろうじゃないか。
待ってろよChina town。
意気揚々と歩き始めて約5分。
その夜はおいしいタイ料理をいただきました。
完全なる敗北。
意外と負けず嫌いの私たちにとって許しがたい妥協です。
今日こそ積年の恨みを！ とたかが一ヶ月前のことなのに
中華料理をまるで親の敵のように追い求めて
本日再び二人は歩き出しました。
一路、China Townへ。
NYは不思議なところです。
世界では起こりえないことがこの小さな町には存在するわけです。
例えば中国の隣にイタリアがあるとか。
Little Italyと呼ばれるその街は
夜になり涼しくなったNYの風を一身に受けて甚だしく魅力的です。
車道は歩行者のために封鎖され、歩道に並べられたテーブルで
カップルが、家族連れが、談笑しています。
立ち並ぶレストランのガラス戸は全て開け放たれて
みんなが食事を楽しんでいる様子がよく見えます。
丸見えです。
まるでヘンゼルとグレーテルに出てくるお菓子のおうちさながらに
彷徨う私たちを惑わせては
「僕を食べて！ 私を食べて！」
と絶叫してきます。
イタリア美女がセクシーです。
パスタが鬼のように美味そうです。
ヘンゼルが言います。
「・・・パスタもいいよね」
グレーテルも呟きます。
「おなかすいたね・・・」
中国の隣のイタリアの、とある十字路の真ん中で二人は途方に暮れて立ち尽くしました。
私たちはいったいどうしたらいいんだろう。
なんとも深刻な国際的な悩みです。
しかし一つを選ばなければ。
イタリアンの皆さんが言葉なく立ち尽くす絶望的な顔をしたアジア人二人を凝視しています。
プレッシャーです。
しかしここで負けてはいけない。
今日こそは中国を目指す！
そうして二人は再び歩き出しました。
長くなりましたが本番はここからです。（！）
最近の彼女は仕事仕事の一点張りで、日本語をあまり使用する機会がないのは百も千も承知です。よく分かってる。分かってるぞ。
けれどやっとたどり着いた中国の、歩き回ってやっと見つけた美味しそうな中華料理屋さんで、10分ほども悩んで悩んで悩み抜いて決めた素晴らしい夕飯を食して、幸せのあまり過去の栄光に縋っては、なつかしのドラマの話で盛り上がり、2人で人生を謳歌しているその瞬間に、彼女ったら「なむろあみえが主題歌を歌った」と言うんです。
これが泣かずにいられるか。
堤さんが深津絵里と共演したらしい、なんとかいうドラマを彼女が好きだというから、話を膨らましてあげれば、「SPはあれかな、やっぱり堤さんが黒玉なのかな」と言うんです。
これが苦しまずにいられるか。
催涙ガスよりも泣いたと思うし
10秒くらい息が出来なくて、本気で身の危険を感じました。
殺す気か。
これはある種のテロですよ。
そして黒幕はアナタだ。
これは言葉を僕にした新種の殺人ですよ。
そして親玉はお前だ。
Mimiちゃん。
貴様が黒玉じゃ。
くたばってしまえ（笑）。
パチパチする
PS：私のFortune Cookie
There is a true and sincere friendship between you both＾＾
素晴らしい。
PS2：MimiちゃんのFortune Cookie
You would make a good lawyer＾＾ [アナタハイイベンゴシニナルデショウ]
・・・素晴らしい（爆・Mimiちゃんは映画の仕事をしています）。
