ONE VOICE

     * ONE LOVE + ONE LIFE + ONE VOICE *        笑っていれば、イイコトあるよ  

流星の絆: Ep.8

いよいよ坂道を走り出した終盤。
ここで足を絡ませると、そのままつんのめって転がり落ちていくしかない勢い。
怖い。
だけど走り続ける。走り続けないと。
クライマックスのドキドキとワクワクが満遍なく散りばめられていて、とてもいいエピだったと思いました。

最初の喧嘩のシーン。トーンが非常に曖昧で居心地が悪かったのですが、それに引き摺られることなくちゃっちゃと話を進めてくれるので、ハラハラドキドキ楽しく見させていただきました。ハラハラドキドキというほどドラマチックではなかったけど。話の主導権がアリアケ3の手を離れて、登場人物に広く浅く分散されてきていますが、脇を固めてる役者さんが皆さん素敵だから、ボーっと手放しで見ていられます。話の行方だけを気にしていればいいという、贅沢な制約。

深刻なことで、だけど兄弟だからこそのくだらない喧嘩をするのって難しいよね。あれはところどころやり取りの幼稚さを笑いながら見てればよかったんだろうか? そこのところが掴みきれず、なんだかなぁと思っているうちにそのシーンは終わってしまった。どうすればよかったのかという案は浮かんできません。なんか見ていて収まりが悪いなと思ったのは私だけ?

おにいは、泰ちゃんと話すときはちょっと口調が変わるんだよね。ほんの少しだけど、なんていうか、思ったことを思いついたままに口にしてる無防備さがあるというか。「一緒にやんの。ようしょくや。」というその言い方は、いかにも思いついた順番に話している感じがする。一緒にやることが大事なのかな?

いまどきホントに、御曹司は「若」と呼ばれるんでしょうか? そういう存在が身近にいないのですが、どなたかご存知でしょうか?(笑) 私、森下愛子さん大好きなので、彼女を見てるだけで幸せになれる。あの方、素敵ですよね~。クドカンの全てを伝えきれる女優さんって感じがする。ああいうテンポはなかなか簡単に演じられるものじゃないはずだ。戸田さんが「ドクトク」を言えてないところでつい笑ってしまった。あれは完全にカタカナ発音だった(苦笑)。

戸田さんの、「私、今、麗しい恋をしている」という表情が私苦手で、今までずっとなぜだかを考えていたんですが、これはやっぱりキャスティングのミスなんでは、という結論に達しました。演技力の問題でもあるけど、根本的には顔を見て受ける印象の問題。彼女はやっぱり、勝気で挑戦的な顔なので、あぁいう、「恋が弱点」というナイーブさは、俯いて伏目にしているカットじゃないと、現実味が薄い。彼女はコメディーがずば抜けて上手い気がするので、そちらを一度、本気で攻めてみたらいいと思う(やったことあるのかな?)。

三浦さんと二宮さんのシーン。演技はとても好きなんだけど、脚本のテンポが、あの肝心のところで私の個人的な萌えよりあそこで突然遅くなったような気がしました。「俺が刑事だってことは一回忘れてさ」を「犯人分かったらお前どうする?」の前に持ってきてくれたらよかったなぁ、と思う。私の中で、功一にはどうしても躊躇なく、あの返事をしてほしかったと言うのがあるのかも。聞き返す必要もないくらいの、確かな回答であってほしかったの。三浦さんのほうも「殺すねぇ」ではなくて「殺すよ」のほうがドスが聞いててよかったのですが、まぁ、これはあくまでも私の好みの問題。

しーちゃんが飲んだくれているシーン。あのカーテンに写る人影って、やっぱりセックスの真っ最中の演出だと私は理解しているので(笑)、どうしてもむやみやたらにドキドキさせられてしまって腹が立ちます。あのショットは別に・・・いらなかったんでは(笑)。

とがみさんは「女に」とは言わないよね。「女性に手荒なまねするなんて」という、いわゆる、馬鹿丁寧でむしろ怖い、という路線を突っ走ると思ったのですが。一体何キャラで演技をしてたんでしょうか?(謎) 要さんというかた、私初めて演技を拝見しているのですが、He is really impressive. 幅の広い方ですよね。憎むべき仇の愛すべき息子という役を、満遍なく掴んで、自分のものとして演じている感じが非常に伝わってきます。次回は要さん、大活躍の回ですよね。楽しみです。ただ予告を見ると次回の筋が大体分かるという残念なミラクル、あれ、もうちょっと考えてくれてもいいのでは。

パチパチする