ONE VOICE

     * ONE LOVE + ONE LIFE + ONE VOICE *        笑っていれば、イイコトあるよ  

今だからいえる話。 Ep.3

2月6日。金曜日。

15:30。
櫻井さんが残した興奮をもてあまして、
私たちはわけの分からないテンションのまま、
場内を歩き回る。
Twilightのブースを探して歩いてみたりする。
そこに楽しいものがあるというわけでは別に特にないのだけど
だけれど歩いているだけでもう楽しくてたまらない。
どうしよう。櫻井さんを見ちゃった。

とりあえず報告エントリをしようかと思って、
PCセンターへ行く。
ものの見事に閉まっていてどうしようもないので、
背の高いテーブルでスツールに座って編集会議を開く。
とりあえずもらっていたパンフレットにもらっていたペンで覚えていることを書く。
書きながら楽しくてしょうがない。
自分の目で見た櫻井を書く。

まさかそんな日が来るとは。

実際に櫻井さんを見ていた時間がどれくらいかどうも思い出せず、
You are my soul soulと私が歌いなおすのを
MimiちゃんがiPhoneのタイマーで計ったりする。
今はそんな馬鹿みたいなことが面白い。
完全なる櫻井High。
30秒。
それでちょうど半分くらいだったから、
やはり一分前後。

私たちには長かったけれど、
遠征組にそれは短すぎる。

気付けばもうすぐ4時。
立ち上がる。
劇場に行ってみることにする。

監督だけのパネルが行われるシアターの前を通る。
それなりに人が並んでいて、
櫻井さんがもし参加できていたのなら、
Arashiを踊ったみんなであのシアター内を埋め尽くせたのだと思ったりする。

16:00。
何もない歩道のど真ん中に
一見なんの繋がりもない女性たちが一列に連なっている。
30人はすでにいそうなその人ごみの中にTomoさんが見当たらないので
電話をかけてみれば彼女は一番前にいてくれて、
こちらを振り返って手を振ってくれた。

劇場の人は何も分からないままに
とりあえず並んでくださいと言ったそうだ。
白人さんのセキュリティーがドアの前に仁王立ちしている。
主催側の人間はどこにも見当たらない。

ブログに来て下さっている方が紹介して下さった香取さんと出会いを果たす。
はぐ。
tomoさんと出会ったときも、運転席の彼女に抱きついて迷惑なことをした。

嵐ファンは抱きしめると暖かい。

400席少しあるらしいシアターと、
100枚配られるはずだったチケット。
それすら定かではなかったけれど、
一般に20枚ではそれはさすがに少なすぎる。
まだ残っているのではないかという望み。
きっと一縷という言葉は、こういうときに使う。

ずっと待っていてくれたtomoさんと交代して、
彼女たちに暖まりにいってもらう。
昨日ほどは寒くないけれど、たぶん気温は3度くらい。
開場は8時の予定だから、
まだあと4時間もある。
Mimiちゃんと顔を見合わせて笑う。
おととしの大晦日をTimes Squareで過ごしたとき、
時計に無謀な戦いを挑むのはあれが最後だと決めたはずだった。
あのときiPodで聞きながら歌っていた嵐の人間を見るために
私たちは再戦する。
勝ち目は特にない。
だけど負けたりもしない。

櫻井さんを見るために列に並ぶ。
それは私にとっては
すでに満足いく戦果なのです。

パチパチする。ごめんなさい、また続いちゃった。