ONE VOICE

     * ONE LOVE + ONE LIFE + ONE VOICE *        笑っていれば、イイコトあるよ  

Noah

Noah

Starring: Russell Crowe, Jennifer Connelly, Emma Watson, Anthony Hopkins
Directed by: Darren Aronofsky


*ネタバレないけど盛り上がらないエントリです*

あー。
という映画でした。。。

楽しみにしていたのですごく残念。
極まりない残念度。

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宣伝と本質がかけ離れてしまってオオコケする典型的な例だと思いました。
実際の映画が始まって表れた『Noah』の表記が、
私の知っている↑のポスターやPreviewのフォントとまったく違ったところで、
あ、これはやってしまったパターンだ。と気付いてしまい、
その後2時間くらい(?)はずーっと、
This is not what I expected...という気持ちで
画面がチカチカグルグルするのを眺めていた。
(ちなみに乗り物酔いしやすい人は気を付けた方がよい映画です)

Black Swanを撮りきった監督がなんだってこんなことになってしまったのか
というくらい、話はぶつ切りでガタガタでユルユルで、ぽちゃん!って感じです。
良いところが一つも見つけられなかった!
最初から最後まで良いとこ探ししかしなかったのにも関わらず。

多分Previewとか、ノアの方舟とか、何も知らないで観に行ったら
それなりに楽しめるのかもしれません。
予想をはるかに超えてマジカル且ついやに近未来的です。
バランスが悪い。

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クリスチャンでもないし
特にノアについて深く考えたこともない私としては、
得られたものは、
ノアの方舟という物語は、現代の大人の視点で語ろうとすると
こうも難しいものなのか、という気づきでした。

私が知っているノアの方舟は、子供用の絵本レベルだったので、
基本的には可能な限りの動物を助けてあげたいいやつ!的な描写で、
例えばノアがノアの家族しか救わなかったとか、
他の人間どうなったとか、
そういうところは深く考えたことがなかったのです。
幼稚な簡潔さに収められた方舟のお話では、
ノアがどれだけ自己中な嫌な奴に見えかねないのか、
気付くことはなかった。

だから、世知辛い現代の観客に訴えるにあたっての難点はそこにあったのだろう、
という解釈はできるし、同情の余地がないわけではないけれど、
そうはいってもこれだけの金と才能をつぎ込んでそれか!
という突っ込みはしておきたい。

聖書に登場しちゃっているからには、削るわけにもいかなかったのだろうけど、
まったく魅力のない登場人物ばかりだったような。
いつなんどきもドキドキしなかったしワクワクもしなかった。てんでだめ。

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Russell Croweの演技は久しぶりに観ましたけれど、
やっぱりかっこいいねー。
(JenniferとはA Beautiful Mind以来ですよね? 懐かしい。。)
渋くて苦くて、重苦しくて、さすがでした。
全体的な配役も良かったと思います。

ただしいかんせん、人が登場していないところでの話の運び方が
とにかくへたくそだった。

お勧めは残念ながらできません。
せめてIMAXとかならそれなりに映像は楽しめるのかなー(はなはだ疑問)。
Russellはよかったよ!
Russellはね!

うーん。ぱち?なのか?