Music: Book of Days - Enya ←
小さなマッチをひとつすれば、
暗闇なんていくらだって明るくできる。
その松明の特別さは、
暗闇を照らすところではなく、
日向をより暖かくすることができるところにある。
ちっぽけな「幸せ」を、「幸せでいっぱい」にできるところ。
ささやかな「楽しい」を、「楽しくてたまらない」にできるところ。
かたちに出来ない「だいすき」で、国立をあふれさせることができるところ。
嵐のはしゃぐ国立は、海に似ている。
初めてその広さを目の当たりにする感動とか、
風が走れば沸き立つ波の美しさとか、
飛沫の小さなひとつひとつまでが光を反射する眩しさとか、
まるで関係のないこの世のたくさんが、
同じように生まれ、いつかは還りつく場所。
Home.
Welcome home.
還る場所があれば私たちは
どこへだって行ける。
限りのない空の下、
私が見た、ひとコマの国立。
「嬉しい」でいっぱいになることの喜びは
また離れていくたくさんの人間を
確かに繋ぎ合わせていく。
砂浜に打ち寄せる波は少しずつ変わり続けて
変わり続けることにおいて常に一律で
安心させる鼓動は途切れたりしない。
祭りが終わっても、
夜が明けても、
終わらない夢の続きを見せる松明。
その暖かさで私たちは
また新しい日常を生きる。
パチパチする。DVD、に、なる、の、かな?