ONE VOICE

     * ONE LOVE + ONE LIFE + ONE VOICE *        笑っていれば、イイコトあるよ  

well, this conversation is going somewhere

Music: Fly - Ludovico Einaudi

 

思っていたよりも緊張していたのかなぁ?

今朝スカイプで東京と面接があった。
そのあと仕事に戻って
オフィス備品の搬出作業も終えて、
ほとんど空っぽに近い部屋でやらなければいけない案件すべて片付けて、
自分は自然体で平常心な気がしていた。

なんだけど面接が終わってから12時間も経ってるのに
なんか心も体もふわふわしてる。
焦っているのか不安なのか無防備な期待に胸が膨れてるのかも判別できない。
何やらアンバランスで無重力な感覚で
どうしたらよいのか分からない。
ので赤ワインを飲む。

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気になってた動画とか読んでた物語の続きとかアニメとか
触ってみたけどどうにも落ち着かん。
書いてみたら何か変わるかな?と思ってエントリ画面立ち上げて、
音楽どうしようかなって思ったら
Ludovico EinaudiのFlyが聞きたくなった。

前にこの音楽でエントリを上げてる気がして探してみたら、
今の職のために面接を受けた後のエントリ ← が出てきた。

面接を受けると、Ludovico Einaudiを聞きたくなる病なんだろか?

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歌詞のある音楽を聴く気持ちになれなくなってしばらく経つ。
メッセージが欲しいわけじゃないんだ今は。
ただ想像がしたい。
見たことのない何かを思い浮かべる
能力がきちんと作動しているという感覚が今は欲しい。

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実際はきちんと面接だったんだろうけど
顔合わせだったようにも思えた。
あれが結局相手にとってどういう位置づけの場だったのか
いまいち明確に掴みきれなかったところがふわふわの原因なのかなとも思う。

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舞い込んできたときは
反射条件的に、いやーないな、と思った話だった。
そのプロジェクトの話がまだ形になってもいなかったころから
私は前向きでなかった。
実際に形になって動き始めてからもずっとその意義や要否に懐疑的でいる。

でも役割分担を聞いた。せっかくだった。
面白そうだった。
私だと思った。
行けると思った。
求められるその機能を自分は果たせるような気がしたし
ゴールまでの過程にちりばめられた沢山の未知はとても魅力的だと思った。
何よりも、
そのベクトルには目的があった。

大義のすべてに共鳴するものではないけれども
そのプロジェクトが生んだその席に座りたいと思う。
そこに繋がる自分の道が見えたし、この道を進むことは理にかなっていると思える。

そもそも私はそのプロジェクトの発現や所在や方向性に影響できるような人物ではないのだ。
普通でちっぽけで、飯と屋根とあわよくば少しの娯楽を賄える金銭を必要としている。
だからそのスケールに合った、普通でちっぽけな視野と近眼で
今の自分の力や声の大きさでは応えの得られない疑念を捨てて
ただ個人の好奇心と成長のためだけに金を稼いでも、いい、の、かな。

こういうのを
Selling your soulというのかなと思ったりする。
真に、このプロジェクトが掲げる使命を信じているわけではない。
So maybe I'm making a deal with the devil.

でも、悪魔と面接をした気はしないんだ。
聞きたいことは聞けたし
話していただけると思わなかったことまで教えていただいて
ああ、この人達とご一緒してみたいと思える、
和やかな会話だったんだよ。

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手ごたえはあったのだとは思う。
表現したいことはした。
でも詰まることがなかった。
戦いはなかった。
文字通り一夜漬けだったけど、防御線を張る努力もしたんだけどなー。
本当にお前で良いか見定めてやろうじゃないか的なヒリヒリ感はなかった。
ちょうどいいタイミングでちょうどいいところにいただけ。

ここに上手いことPop upするために努力をしたのか?と言われると難しい。
努力は、
した時もある。テスト前とか。大きな案件の時とか。
でもピンポイントでここに出現する努力はしてないし、
むしろここまでの地図は行き当たりばったりに尽きるので後世に残す形で描くことはできない。
悩んだり迷ったりはしたけど
継続的な尽力をしてきたわけではない。
たまたまだよ。
たまたま。

それは自信にはならないし、そういう意味で博打だ。
表現の仕様によって会話の上いくらでも演出ができるけど
裏付けのない丸腰であることは自分が一番よく知っている。

結果的に次に繋がってるけど、そもそもの目的は達成されたの?
みたいなことを聞かれたら、
いやー、生き長らえているから意味が生まれることってたくさんありますねンハハハハ
みたいなことしか言えない。

何を大事にしてお前はここまで来たのか
とか、
何を以てお前はここの所属を選ぶのか
とか、
まるで自分に絶対的な価値観があって、それに基づいた選択権があるようなことを言われると
心の中でしどろもどろする。

そういうテストはなかった。

して欲しかった。

私って実はマゾなんかな。

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なんでふあふあしてるのか
考えているはずだったのだけど、完全な面接反省会になっている。
就職面接の難しいところは
反省したところで直結的に次に活かせることなんてそうそうないってところだと思うんだけど。

というか仕事の選び方という、もう少しデカい話なのかな。
大した権力もないのに、
社会的にどういう影響を及ぼす事業に関わりたいかを偉そうに語ったりして。
金が稼げればいいと思うよ。安全で安心な生活を送りたい。
でも意味のある仕事もしたいんだ。

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実はまだ
お父さんお母さんに仕事を辞めることを言っていない。
まぁもう30過ぎてるし、必要に迫られれば少しは蓄えで生きていけるから
うひひ辞めちゃた、みたいな感覚で言えるかなーと思ったけど、
いったいどのタイミングで日本に帰るかとか
何を理由にイギリスを去るのかとか
日本でこれからどこに行こうとか
物凄く物理的な戦略的に根本的なところが突きつめてみるとうわぁノープランで綱渡りだなって思う。

筋は通ってたはずなんだけどな、
上手いことそれなりにちゃんと考えてたことも伝わってくれないかな。

笑ってごまかしているところもあるけど
このヒリヒリを楽しんでる自分がいるのも本当なんだ。
やべぇやべぇって本気でビビってる自分も本当なんだけど。

この身体で、
この命で、
ああ生きて死ぬんだ、と思える機会は、そうない。

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これだけ書き倒して、
結局この面接で切られることも当然あるわけで、
そうなるとマジお前このエントリなんだったんね、となりそうだけど
だからこそ今のうちに書いとかないと
なかったことか成功談のいずれかでこのふわふわを無体化しようとするから
今のうちに。

きっとどこにも繋がらなくても
どこかで指標になる一日ではあった。はずだ。と信じる。

意味はあった。無かったらこの息は無駄になった。それは許すまじ。
盲目で行こう。

帰ってくるの? パチパチ