ONE VOICE

     * ONE LOVE + ONE LIFE + ONE VOICE *        笑っていれば、イイコトあるよ  

いつか消えてなくなる君のすべてを

Music: Sparkle - RADWIMPS

ただいまー。
イギリスに帰ってきました。
3週間。多分今までで一番長く日本に帰ってたような気がする。

遊びもしたし、お仕事もした。
いろんなことが大きく変わった滞在でした。

私はこの仕事を辞めますよ宣言をしてきた。
きちんと退職届というものも提出したので、3月末にはいまのお仕事には行かなくなる。

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次が決まっていないどころかロクに探してもいないこともあって、
どこに行くにしてもイギリスでやっておきたいこともあるし、
退職前に帰任はせず、このまま現地で退職することにした。
だからもう会うことのできない人にご挨拶に上がって
今の私が思う今の私の状況をお話する機会がたくさんあった。
それをちょっと怖いなと思っていたのだけど。

実際にその場面に置かれた今の私は、
思っていたよりはるかに晴れ晴れとした気持ちでその言葉を話すことが出来たんだ。

この決断に至るまでの様々な事態は、自分の力ではどうにもならなかった要因が多かったけど
恨みつらみのような気持ちにも卑下た口調にも、もうならなかったことがとてもよかった。

例えば、5年前に夢を見たのはこんな今じゃない。
だけどそんなことはいつだってそうだった。
面白そうな脇道を見つけたからその道に入ってみた、ただそれだけのことだった。
こういう生き方だから感じられる怖さと期待と喜びを掛け算して、
たくさん繋げて、
そうしてここまで来た。
確かな夢を追いかけていつも歩いてきたわけじゃない。
それでも5年後も、やっぱり想像もしなかった未来にいたいと思うんだ。
だから私にはこれもありだよ。いいんだ。
良い。

自己申告の卒業式はいつだって寂しいし不安だ。
でも見送ってくれる人がいることが分かったのだから
これにはきっと意味があったことなんだ。
有難い3年間だった。とてもお世話になった。
幸せなことだ。

それをきちんと表現できたと思うし、それはきちんと伝わってくれた。

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辞める、ということ自体よりも、
次を決める前に辞める、というタイミングを是認することが私には一番難しかったけれど
この胸が今感じている自由と、
空と海がどこまでも続いていることを確かめるような、ちょっと怖いけどワクワクの続く毎日を
私は単純に楽しいなと思えている。

日本にいる間に、ごはんやお茶をご一緒しながら、
仕事だけじゃない人生のいろんなお話が聞けたのがとても良かった。

茨城にいるときに一緒だった人
カリフォルニアで一緒だった人
ニューヨークで一緒だった人
東京で一緒だった人
イギリスで一緒だった人
よく考えたら実はどこでも一緒じゃなかった人

これらのみんなは、
いろんな場所で働いていて
ひとりの人間で、
彼女だったり息子だったり妹だったり
奥さんだったりお父さんだったりしていて
それぞれの日常の中から切り取ったほんの小さな時間を
私と一緒に過ごしてくれた。

ひとひらの邂逅。
思い出話をしたり、ここまでの道のりを教えてくれたり、最近のあれこれを分け合ってくれる。

ああ、誰かの世界は
こんなに広がっているんだ、と思う。
地球上のどこにいたって、
立ち止まっている人なんていない。

だから私も、ほんとうにどこにいたって良い。
何をしていたって良い。
良いんだ。

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ところで、勤め先でいろんな展開があって、
3月末に辞めるだけではなくなって、
それまでに事務所を閉めるという業務までしなくてはならなくなった。
現在私はひとりでここに勤務しているが、
次が来ることになっていたのだけどそれが無くなったのだそうだ。

なんたることか!
当面3か月忙しくなりそうデスね!

物事のタイミングが重なってこうなってしまったわけで、
私が潰したのではないし、私が首を切られるわけでもないのだけど、
そうではないんだよ!ということを説明しながら退却するのが目下の悩み。


なんだそれ!がんばって!