Music: Krone - 澤野弘之 ←
News ZEROでいじめを扱った回をよく思い出す。
「何やってもね オレのせいになっちゃってね」と言う二宮さんの、
特に返事を期待しているわけじゃない物言いが忘れられない。
「嵐がいれば、友達はいらない」といった彼の、
「どうにか続けられませんか」を考える。
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私の思う嵐七不思議のなかに、
二宮さんはいつから現場でもゲームをやっているのか
というのがある。
話はちゃんと聞いていて、言われたこともすんなり出来る、
あいつ凄い、うちの二宮すごい、
みたいなこと嵐さんは言うし、私だってそういう嵐さんは嵐さんらしくて好きだ。
ただ、ずっとネタなのかなと思っていたから、
情熱大陸を見た時びっくりした。
あのまさに、「現場でゲームをしている」としか表現のしようのない文字通りの光景だった。
私はたぶん、
その光景に驚いたわけじゃないんだと思う。
その光景が、当たり前であることに驚いていた。
最初に思ったのが、
いつからこうなんだろう?だった。
その問いの本質は、
誰かこれを注意したことがあるんだろうか?
という気持ちだったと思う。
楽屋でだけじゃなくて、現場でゲームしている同僚というのは私の中で想像がつかない。
率直に、自分の職場にそんな奴がいたら嫌だと思うと思った。
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あの情熱大陸を見た時の感想 ← は当時書いているけど、
今は少し解釈が変わるかなあと思う。
ニノが「やっかいだ」と言ったのは、
考え始めると瞬発力がなくなってしまう、ということなのかなと思う。
それだけ自分の直感を信じているということだろうと今は思うし
それが芸事に関する彼の信念みたいなものなのかなと考える。
準備や研究は事前にいくらでもしているんだろう。
自分の考えを使ってどうこうするのは、現場でやることじゃない。
それは既に自分のものになっているべきもの。
だから喋りたくなる脳みそを黙らせて、その瞬間の自分が持ち合わせる反応だけで勝負する。
ゲームというデバイスはそのために二宮さんにとっては必要なもので、
お仕事をあのクオリティで遂行するために欠かせないものなのかなって解釈している。
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例えばこの妄想がある程度の割合で真実だとしたとき、
これを、嵐のみんなはどれくらい頭や言葉で知っているのだろう、と思う。
どうやって嵐さんはこのことを知り、学んで、
あぁニノはそうなの。
と理解してきたんだろう。
絆は、ただ時間が作ることもあるけれど、
言葉や経験が紡いでくれるものでもある。
現場で思考から抜け出せないニノというのがどういうものかを
彼らは見たことがあるんだろうか。
ニノ、ゲームしないでちゃんと話聞きなよ
ということを誰か言ったことがあるんだろうか。
万人に分かりやすいプロフェッショナルな振る舞いができない二宮和也という仲間に
嵐さんはどういう風に居場所を作ってきたのだろう。
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ニノは、
潤くんは、温かい人だと言った。
その温かな優しさと
相葉さんの一生懸命さと
櫻井さんの心の広さと
リーダーの与えてくれる空間に
出会えてよかった、とニノは言った。
二宮さんはよく
嵐を
他の4人+自分、という観点で語る。
一番近くで見られる特等席にいるとか、
この4人は凄くいいやつらなんだとか。
ニノの24時間の手紙を思い返すとき、
いつも
「ついていこうと思えたんです」
という言葉に胸を突かれる。
これは、選択だったんだ。
二宮さんは、この人たちじゃなかったら、ついてこなかったかもしれないんだ。
選んで、一緒にいる。
5というのは、そういう数字なんだ。
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「どうにか続けられませんか」
を、想う。
そして、
「僕らはいつまでも嵐です」
を考える。
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2017年6月に至るまでの嵐が、
二宮さんに抱かせたその問いかけに、
その日から議論を続けた嵐が、
二宮さんにその応えを与えたのだといいなと思う。
人間に絶対はないとか、
無限なんて気持ち悪いとか言う人が口にする
「いつまでも」という未来は
きっと感覚的で、形もなく朽ちることもない、なにか触れられないものなのだろうと思う。
これからもきっと5という数字が、
温かな優しさに包まれた
一生懸命な心の広い空間のまま、
ずっとずっと二宮さんの嵐であると良い。
お誕生日おめでとう。