ONE VOICE

     * ONE LOVE + ONE LIFE + ONE VOICE *        笑っていれば、イイコトあるよ  

風景


*Arashi 10-11 Tour "Scene" ~君と僕の見ている風景~ 11/20 東京公演*
*曲順などは書いていませんが、曲名と演出、衣装について少し触れています*
*ご注意ください*


Music:
Kiss the Rain - Yiruma


カリフォルニアにいたころ、
ニューヨークにいたころ、
嵐のエントリで、心に残ってほしいエントリをあげたいとき、
部屋を真っ暗にして、イヤホンで曲を聴いて、
そんな風にして文章を書きました。

壁も境界線も目に見えない、
暗いけど安心できる自分だけの空間で、
あれこれと想像だけを働かせて、
確証も何もないまま。

テレビに映る嵐さんを知らなかったし、
電車の窓とか駅の看板とかにポスターがあるなんてことも知らなかったし、
ましてやファンが、気圧を変えるくらい
熱狂して集まる場所があるなんてことも分からなかった。

数あるブログの中で、
遊びに来てくださる方がいて、
コメントを残してくださる方がいて、
お返事をしたり、遊びに行ったり、
そんなご縁でいろんな人にめぐり合って、
実際に会ってハグしたりなんかして。

衝撃と戸惑いと軽い絶望のなかで、
「嵐にはこれで近くなったよ」という世紀の冗談に笑いながら、
去年の夏を乗り越えて、ここまできた。

でもあの冗談は、この週末現実になりました。

今、来年のことを悩んだりできるのは、やっぱり皆さんがいてくれたからで、
この出会いをくれたのは、やっぱり彼らなのです。



相葉さんの横顔と、顎のライン。目元の笑い皺。
それから、まっすぐに伸びきった五本の指
長くて細いけど、握力のありそうな、男の人の指でした。
擦り切れた薄い色のジーンズと、濃紺のジャケット。
そこから動くたびにのぞく、
あの細い骨盤にかかるベルトと、シルバーのいかついバックル。
あれは激しくセクシーだった。

彼の無責任なお手フリにはほんとうに笑わせてもらいました。
手を振っている先と、顔の向いている方向がまるで別。
二の腕が細かったなぁ。ちゃんと食べてるの?

この至近距離でも、目のあわない存在の人なんだな、ということ。
どれだけ本物でも、お友達じゃないんだよね。
向こうは仕事で、私はその仕事を見に来ている。

ほんとに毛先から汗が飛び散っていたこと。
湯気は目撃できなかったけど。

楽しむ。
そのためにはまず、がんばらないと。
相葉雅紀の信条を、しかと見せていただきました。

楽しかった。ありがとう。


大野さんに向けてもらった笑顔。
あれはやっぱりこれからもずっと忘れないんだろうな。
いい顔をしてた!と挨拶で褒めてもらったけれど、
あなたも相当いい顔をしてたよ。
翌日にはサプライズがあったそうで、お誕生日おめでとう。
一日違いで、その場にいられなかったのを、身の程知らずにも残念に思う。
日本で嵐ファンをやるというのは、こういう悔しさもあるってことなんだね。
全員の顔を、見たつもりです。と言い切る彼の視線には、
やっぱりその意志を感じたし、
全員の顔をほんとに見たんじゃないか、と思わせるくまなさがあったよ。
あれはサービスなんて安易なものではなかったと思うし、
そこに確かに感じられるリーダーという人柄は天性なんだと、
とてもあたたかい気持ちで理解ができた。

ソロの時の、前のはだけた白いシャツがそれはもう大変な色気で、
おへその上でひとつだけ止まっていたボタンがそそりました。
小さいんだな、とかは、ぜんぜん感じなかった。
大きさは、5人全体を通して、あまり気に止まらなかったかもしれない。
会場の大きさも、今はじめて思い返してみているくらい。
ものすごいたくさんの人がいる!ということはすごく記憶に残ったけれど、
ドームって広いなとは、一度も思わなかった。

One Loveのときに、
天井に映し出された薔薇の花束。
空って高いなぁと、変なことをあの時は真面目に思っていた。

できることなら、いつか国立に行ってみたいです。


櫻井さんの厚みのある上腕が、
後ろから見ても割れているのに気付いて、
なんか物凄く好きになった、いまさら。笑。
あのごつさが、きっと彼そのものなんだな、と思ったのよ。
それが目に見える、ということがすごいなと。

私は幸運にもアリーナに座らせてもらったのですが、
嵐さんのいう「僕の見ている風景」が見たくて、上を見上げていると、
3階の人たちが、いっせいにペンライトを振るとき、
そこに間違いようのない一体感があるのね。

櫻井さんが、「上のほーう!」、とやると、
すごくたくさんの人たちが、緑色の光で、「ここだよー!元気だよー!」、と返事をする。

あれはやっぱりすごいなと思った。

それから、Oh Yeah! で、目の前に広がっていた嵐ファンの海が、
DVDで見たように動いた時は、ものすごく感動した。
右から振り始める人もいるし、左からやる人もいるから、
ペンライトが光りながら交差するのね。
その向こうに櫻井さんがいて、同じように一生懸命こっちに向かって手を振っている。

あの時、「楽しいね?」「楽しいね!」という会話が、成立したような気がする。

あれは、一体感というか、交信だったんじゃないかしら。
見ているものは、必ずしも同じじゃないのかも知れないけど、それを伝え合って、
最終的に同じ気持ちになるっていう。
最初から一緒なんじゃなくて、
結果として、ひとつになる、ということこそが、
感動できる最大の要素だったんだと思う。

櫻井さんのトロッコっていうのかな? 大きな車? がガタガタ揺れるたびに私は不安で、
抑えに走っていってあげたくてしょうがなかった。
どれだけ両手で手を振っていても、
体のどこかは常に手すりに触れていないと不安な彼が、
身を乗り出して、お隣の車の相葉さんを覗き込んでいたときがとても楽しかったです。
そして相葉はちらりとも振り向かなかった。笑。


二宮さんは、実は本人よりも、
私の後ろに座っていた6人のニノファンの方たちのほうが印象に残っています。
それぞれ2人ずつのペアで来ていて、
みんな年齢層が違っていて、
お互いに見ず知らずなんだけど、
きっとウチワや、歓声や、見ている方向で、コンサートの途中で気付いたんだろうね。

ニノが近くに来ると、みんなで一緒になって盛り上がって、
ちょっとこっち見たりすると、それは正しく黄色い声をあげて大興奮な訳です。
5人に背中を向けて通り過ぎられることが多かった席だったので、
背中好きの私はすごく嬉しかったけれど(おしりもたくさん拝めたし)、
そのくやしさを、6人で分け合っているところも面白かった。

曲は忘れてしまったけれど、
もう最後のほう、ニノが私たちの正面で、
前述の大きな車を降りて、バックステージに移るところがあって、
車体の後ろから、カーテンを開けてニノが目の前に出てきた時、
彼の分かった風なニヒルな笑顔と、
まさに言い得て妙なハンバーグな手で作られたピースサインに、
軒並み倒された彼女たちが、一斉にあの日の記憶を作ったのだと思うと、
私は何かすごい瞬間を見たんだなと感じる。

最後に、真後ろの子が、紙ヒラのお星様を集めていたので、
自分の目の前に残っていた2枚を、彼女にあげた。

すごく嬉しそうに、ありがとうございます! と言ってくれた。

智くんが見ているのが、
あの顔×5万人なのだとしたら、
嵐が見ているのは、それは例えようもなく美しい風景なのだと思う。


リーダー以外の4人は、
全員同じ距離で、大体同じ角度から見たと思います。
相葉さんは、時間にしたら一番長かったし、一番近かったとも思うけれど、
なにぶんでかい車に乗っていて、しかもその背後だったので、
表情はまるで分からなかったけれど。

だけど松本さんの。
松本さんの桁違いの美貌といったら。

次元の違うカッコよさでした。
これはほんとにすごかった。
ふわポンパ松本さん。
松本さんふわポンパ。
すっとした首周りが強調されて、気品みたいなものが漂っていた。
ほんとうにカッコよかった。
これから見る目が変わるんじゃないかと、真剣に思います。

いつのコンサートも生で見ればそうなのかも知れないけれど、
私がDVDで見たり感じたりしていた潤くんよりも、はるかに全力で楽しそうでした。
デコだしにはそういう威力があるのかなぁ。
もっと格好をつけたり、
みんなの見たがっている自分像というものにこだわって、
それを提供しているのが松本さんなんだと思っていたんだけれど、
何だか子供のようにワクワクしていて、
単純にはしゃいでいる風に感じられる部分がたくさんあった。
これだけカッコいいと連呼したあとでなんですが、
すごく身近に感じられた気がしました。

誇りやプライドのような、守らなければならないものとは無縁で、
ストイックや悲壮感なんてものは見当たらなくて、
自信とか経験とか、そういう本人だけが分かっていればいい確かな土台の上に彼はいて、
とても自由で楽しそうで、
そしてとにかく輝いていた。笑。

カッコよかったんです。
それだけが言いたい。
松本潤はすてきだった。


ムービングステージは、あると分かっていても、
実際に動き出すのを見たら、物凄くテンションがあがりました。
私の方面に向かってきたわけではなかったけれど、
それでもすごく盛り上がったし、その上でガシガシ踊っている嵐さんたちは、
とても真面目な人たちなんだと改めて思った。

kageroを踊る5人を後ろからずっと見られたのが、
何よりも嬉しかったです。
正面から見ていれば、きっと単純に振り付けとして見えたのだと思うけど、
一拍たりとも止まらない足元とか、
どれだけのスタミナで動いているんだろうと思わせた。
体力温存とかいう言葉とは一切無縁の、一途で一生懸命な動きでした。

あれが私の見ている風景。
今この瞬間に一生懸命な嵐。

あれはきっと、ライブに自分で行かなければ見られなかったアングルだった。


ここ暫く、嵐さんの行く先が分からず、私はだいぶ長いこと考え込んでいるのです。
トップになったアイドルは、ここから先、何を夢見れば、幸せになれるのだろう?

トップになろうね、という言葉で、走り続けて、彼らはゴールしたんだろうか?
ここがゴールじゃなかったら、彼らはどこまで走っていくつもりなんだろう?

君と僕が見ている風景は、いつも必ずしも同じだとは限らないし、
Sceneは終わればまた新しく始まってしまうし、
そうして旅は続いていく。

嵐がどこを目指しているのか、
突然分かるようになったわけではありませんが、
だけど結局、
嵐でよかった、
出会えてよかった、という想いが、
嵐さんにとっても、ファンにとっても、確かな道標なんだと、
感じた2010年11月20日のコンサートでした。

戻るべき場所は同じ。
だから、同じ景色をもう一度一緒に見られる。
だから、行ける場所まで行こう。
今出来ることを、一生懸命やろう。

5人がそれぞれ、
お互いが今どこにいるかを、
背中を向けていても知っている。
それが、何よりも何よりも格好良かった。



2006年11月5日。
初めて、嵐さんについてのエントリをあげた日付です。

4年間。
言葉にすると長いけど、
待ち望んだとか、そういう感じではないんだな。
ただずっと、
楽しみにしていました。

ここまで、ずっとどきどきさせ続けてくれた彼らに、とても感謝をしたいと想っています。


今日は、部屋の電気をつけたまま、
雨の音を聴きながら、
それに曲を被せて、
想像ではなく記憶を頼りに、エントリをしてみました。

なんか、モノゴトが新しくなった気がする。

誘ってくれてどうもありがとう。
お会いできて、
仲人役の5人に直接お礼をいえて、
ほんとうに嬉しかったです。

これから。
この先の風景を。
一緒に見ていくんだ。

こうやってきっと、世界が広がっていく。

ありがとう。

パチパチ。

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