ONE VOICE

     * ONE LOVE + ONE LIFE + ONE VOICE *        笑っていれば、イイコトあるよ  

The Village

評判がそこまでよくなかったので、あまり期待してなかったんだけど、the Signsよりはよくできていたと思う。ちょっとありえない話ではあるけれど、最後のおちはthe Unbreakableで味わった、ああ、なるほど、という気分にはかなり近かった。ああ、やられた、にならないところが、The sixth sense には届かない理由。シャマランさんは、あの作品をを最初にだしてしまったところに、不幸と幸と両方を感じていかなくてはいけないんだね。シャマランといえばどんでん返し、と決まってしまっているわけだから、それは恋愛映画で主演男優と主演女優がくっつくと知っているときのようなハンデで、それをどうやってひねってかき回して観客を楽しませるかがキーになってくる。

監督さんはアイヴィーの役をやったロンハワード監督の娘さん(スミマセン名前忘れた・・・)をオーディションしたときに、ハーレイ君を発掘した時と同じような興奮を覚えたといっていました。うーん、そりゃあ確かに新人さんとは思えない存在感と演技力でしたが・・・。やっぱハーレイ君のが衝撃的だったわ(贔屓目かな)。しかしナゼわざわざエイドリアンを引っ張ってきてあの役をやってもらったのかはとても不明。エイドリアンがやりたいと言ったのか、監督さんがやってくださいと言ったのか、そこらへんの裏話は全然知らないのでなんともいえないのだけど、なんでそこにエイドリアンを置くの? いえ、もちろんとても上手かったのですが、なんだかエイドリアンブロディーであるというだけで、他の何かが起こることを勝手に期待してしまったので、肩透かしを食わされた気分でした。

正直に言って、言語障害からストーリー上微妙に分かっていない部分もあるのですが、視覚効果だけで、人をビビリあがらせるという点なら、今までのシャマラン作品の中で随一だったと言い切れる映画です。怖いのが苦手な人はやめましょう(ちなみにThe Sixth Senseは怖くないので見てください)。森のざわめき、雲のあやふやな動き、自然環境っていくらでも不気味になれるんだわと、改めて思い知らされました。

全体ではB-くらいです。レンタルされる方は部屋を暗くしてみたほうが雰囲気が出て楽しいと思います。昼間に見ると気が抜けるかもしれません。