ONE VOICE

     * ONE LOVE + ONE LIFE + ONE VOICE *        笑っていれば、イイコトあるよ  

ニノまで隣同士とあとちょっと。

ご無沙汰しています。更新がありませんが、遊びに来てくださっている方もいるみたいで嬉しいです。ありがとうです。

さて、ウソみたいなタイトルですが、ホントなんだもん、だって(笑)。

私、この度、なんと
鉄コンの監督、マイケル・アリアスさんとお話する機会に恵まれてしまいました![:びっくり:]

夏休みに入ってもクラスを1つとっているせいでやや忙しい私ですが、ブログをなかなか更新できないのには他にも訳があって、例えば家にインターネットがないからだとか、遊ぶのにももちろんばっちり忙しいからだとか・・・。などなど。

で、今週末は毎年恒例になっているアニメエキスポに行ってきました。今年は地元のLong Beachで開催されたのですが、日本でも報道されたりしているようで、ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、まぁ、アメリカ系秋葉人の集まりです(笑)。みんなコスプレをしたり、他の州のアニメ仲間と夜を明かしたり、でかいシアターで上映されるアニメを見たりと。私は漫画はだいすきですが、アニメはそこまで見ないので、大抵毎年友達と遊ぶために行っているようなものですが、今年はDeath Noteの映画を上映するというのでそちらも大変楽しみにしておりました。したらば、パンフレットをよくよく見たら、なんと鉄コンも上映、しかもアメリカでの初上映で1000人限定とのこと。これは見たい。ニノの声が聞きたい。と思って、一時間くらい前から列に並んで昨日の夜しっかりと見てまいりました。

映画はとにかく素晴らしかったです。
よかった。
私は大好きでした。
見ている間はとにかく悲しかったけれど
終わったあとにちょっと淋しくなったあたりがたまらなかった。

しかし事件はこのあとに起きました。

なんと監督のマイケル・アリアスが初上映ということで会場にいらしていて、質問を受け付けてくださると。けっこう時間も遅かったので、映画が終わってそのまま帰ってしまった人も多かったのですが、このチャンスを逃してはならんと、嵐スキー[:揺れるハート:]の血が騒ぎ、調子に乗って質問者の列に並びこんでやりました(笑)。

なんと椅子で隣同士に座って5分くらいもお話しさせていただいてしまいました。普通に隣同士。今考えるとすごいことなんですが、監督さんがあまりにもどこにでもいそうな普通の方で、いい意味でまったくもってオーラというものが感じられず(笑)、あとからこの人が本当にニノと仕事をしていたんだと、じわじわ実感が迫ってきました(遅い)。

時間切れギリギリでこんな質問に答えていただいたので、こちらに記録で残しておきます。ちなみに日本ではひょっとしたらインタとかでもうご存知の方もいらっしゃるかも知れません。

*************************************************************

私:こんにちは。映画、とてもよかったです。2つ質問があります。私は日本から来ているので、ちょっと気になっているのですが、一つ目は、クロを演じた俳優さん、ニノですが、彼は厳密に言うと俳優でもなく(ここで監督がちょっと怪訝な顔をしたので)、アイドルグループの一員ですし(監督、納得)、声優の仕事も、一度もしたことがありませんでしたよね? 彼はどういう経緯でこのプロジェクトに参加することになったんですか? 彼と一緒に働いてみていかがでした? それから二つ目の質問ですが、今日は字幕で上映されていましたよね? 正直私は、吹き替え版かと思っていたので驚いたのですが、映画館で実際に上映される時も字幕なんですか? 監督ご自身は、字幕と吹き替え、どちらのほうが望ましいとお思いなんでしょうか。

アリアス監督:まずこの映画を作ろうとなった時、僕は、ドキュメンタリーというか、なんていうんだろう、普通のアニメとは違うアニメだと思っていたから、はじめからアニメの声優さんを雇いたいとは思ってなかったんだ。もちろんアニメの声優さんの声でなければできない役柄もあったよね、やくざとか、その親分だったり、そういった特別なタイプの声が必要な役柄もあったから、それはアニメ声優の方にお願いしたかったけれど、クロとシロは、普通の男の子、普通の町に住んでいる、ただの普通の男の子の声が欲しかったんだ。「なんとかかんとか」(ゴメンなさい、題名わすれた。Gone of Deadとかこんな感じだった)という作品があって、それは全くのアマチュア声優だけで演じられた映画なんだけど、プロの声優さんは全く参加していなかったんだ。そういう感じで僕もやりたかったんだよね。まったく声優の経験のない、まさに普通の青年が、一日セリフ1つ吹き込んでくれるだけでもいいから、そういう人にやってもらいたかったんだ。でもそんな人を探すのはまずムリだし、第一何年経っても収録が終わらないといわれて、その計画はだめになった。そのときは、硫黄島からの手紙のまだ前で、二宮くん(ニノミヤクンと呼んでました)のことを僕はまだ知らなかったし、日本のポップソングも僕は聞かないから、嵐の活動のことも知らなくて、何百という声のサンプルなんかを聞いて、クロの声を探したんだ。でもなかなかぴったりするのには出会わなくて。そんなときに、映画(ちょっと考えて)・・・青の炎を見たんだ。で、あるシーンがあって・・・主人公の秀一がバットを持ってお父さんを殴打するシーンなんだけど、彼はとにかく喚いていて、叫んだりね、とにかく、He was just letting it all out(感情のすべてを出す? 的な演技で感情の表現がとても激しい時に役者さんに使う誉め言葉です)。で、彼だ。と思ったんだ。しかも彼と話してみたら、中学校時代から彼自身この作品の大ファンで、この話が大好きだというだろう? だから彼に話の説明をする必要もなかったし・・・彼はとても才能にあふれた素晴らしい青年だ。一緒に働けてよかったと思う。・・・これで二つ答えたかな?

私:字幕版と吹き替え版、映画館で上映されるならどちらがお好きですか?

監督:あ、そうだったね。・・・それはみなさん(観客のほうを向いて)に決めていただくのが一番いいと思うけど・・・。僕は吹き替えのほうが、文字を読む手間が省けていいと思うよ。文字を読みながら画面を見るのって大変じゃない? だからと言って、字幕を短くして会話がおかしくなるのはイヤだし、だったら吹き替え版がいいと思ってるんだ。実はいま・・・来週かな、来週から吹き替え版の収録を始めるんだけど、素晴らしい声優さんに集まってもらってね。シロの役に10歳の素晴らしい才能の男の子が決まっているんだけど、彼が素晴らしくてね。楽しみだよ。

私:じゃぁ映画館では吹き替え版が上映されるんですか?

監督:いや、映画館では字幕になるよ(祝!声優ニノアメリカ上陸)。DVDにした時に・・・ほら・・・ね、二通りのオーディオを設定できるようにするのに、吹き替え版も作っておくんだ。

私:ありがとうございました。

監督:いやいや、こちらこそありがとう。

****************************************************

とまぁ、至ってなんでもないインタビューですが、あまりにも監督がいい方で、じっくり質問に答えてくださるので、もっといろいろ伺ってみたくなってしまいました。時間の関係でそれもできず残念でしたが、作品の出来ばえと、日米双方をまたにかけた活躍をされている彼の実績をよく考えたら、アメリカの宮崎駿と話しているようなものですから、後になって、自分のしでかしたことの大きさに気付き、今更わなわな大興奮であります。[:ムニョムニョ:] (遅い)

ある意味この人を通して、ニノまでの距離が本当に近かった訳で、お話させていただいている間だけは私とニノとの間に監督がいるだけでしたから、なんだか、本当に今更ですが、そう考えるとチョー緊張します。[:ムニョムニョ:] (遅い)

日本の嵐界隈ではフレンドパークでアイドルがどれほどのものか見せ付けてやった[:グッド:]とか、そうさ僕らはスーパーボーイ、改めラッキーボーイズ[:ぴかぴか:]だったとか、相葉ちゃんがなんとひとりでCMやってる[:拍手:]とか、なんやらかんやらで大騒ぎですが、残念ながらまだ見られていないので、相変わらずマイペースなONE VOICEからの嵐エントリでした(笑)。楽しんでいただけていたら嬉しいです。

注:監督のお話は私が記憶に残っているのを再現して意訳しているので、かなりの割合で実際のニュアンスとは違うと思いますが、笑って許してくださいませ。

注2:万が一転載される際はご一報願います。

注3:エントリへのリンクはフリーですが、コメントを残してくださると喜びます。