ONE VOICE

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流星の絆: Ep.5

さて、もう5話です。早いな! なんだかんだでくだらない寄り道をしながら、それでも確実に話が進んでいるあたりがすごいと思う。

以下、ネタばれます。
自己判断でお願いしま~す。

面白いんです。
面白いんだけど。
クドカン節が出せないところは途端に普通の一般サスペンスになるんですよね。コメディーにおけるクドカンっていうのは、それだけでブランド品なわけだから、その落差が痛い。普通の一般サスペンスがクドカンコメディーと同居してると、サスペンスよりコメディーをもっと見てたいと思っちゃう。頭を使う興味深さよりも、その場その場の愉快さを求めてしまうわけで。だけどそれは大変な間違い。サスペンスがあってこその流星の絆なわけだから。バランスなのかな。クオリティーのバランス? 深さと軽さのバランスかな? が、アンバランスな気がする。

4話の最後で期待したよりかは話が進まず、うん、まぁ、こんなもんだよね?
お兄ちゃんの人柄を、知っているように感じさせておいて、なんだか実は情報がとてもたくさん欠けているところがイライラします。弟妹想いだ、ということは分かる。親の敵をとりたい、と思っていることも分かる。だけど、家族との係わり合いの無いところで、彼はどういう人間なんだろう? アリアケコウイチという人間は、どういう人間なんだろう? 料理の学校に通ったけど辞めちゃったとかいう件は、もう説明されないのかな? 詐欺を働こうと思ったり、PCの壁紙に指名手配の似顔絵を設定したりするあたりに、もうちょっと私たちが見ている「お兄ちゃん」よりも深く深く掘り下げられるポイントはたくさんあると思うんです。そこがもっと見たい。

メインの、果たしていったい誰が犯人なのか、というのは、なんとなく分かっているようで、でもどうしてその人が犯人なのかはよく分からなくて、だから気になるわけで、その点で魔王とだいぶ違います。だいぶ違うけど、それだけを気にして次回を楽しみにするにはそのプロットに割かれている時間が圧倒的に少ないような気がするんですよね。だから「ハマる」という感覚はあまりない。楽しみではあるけれども、次回予告を見ながら画面の前で地団太を踏んで「来週まで待てるかよ畜生!」とはあんましならない。なります? 私はあんまりならないかな。でも見ている間は楽しんでいられる。そんなドラマです。いい意味で、いいクオリティーの時間つぶしだと思う。そこらへんがクドカンです。

今回の個人的になツボは、タイトルバック前のニノの早口の長台詞、「今までだってそうだったろ・・・?」。ものすごくフラットなんだけど、それがいやに畳み掛けるような迫力があって、何度か聞き返しちゃいました。

パチパチする