ONE VOICE

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Shot / Believe (in)

■Shot : n.> 発砲。シュート。注射。
一体こんな単語を書いてどうするのかと思っていらっしゃると思います。私がホントに話したいのはGive it a shotとかGive me a shotというちょっとスラング的に使われるShotなのです。でも日本語訳はよく分かりません。このShotというのは試し弾みたいなもので、取り合えずやってみる的な意味で使います。Give it a shotはとりあえずやってみなよ、Give me a shotはあたしにやらせてという感じです。デ杯決勝、Bryansが勝ったあとにAndyが二人に、Thanx for giving me another shotと言ったという話があります。ダブルスを勝ったことで勝負はAndyの試合まで持ち越されたわけですから、もう一回チャンスをくれてありがとう、ということです。

■Believe と Believe in
細かい精確な定義は分からないのですが、それぞれ説明してみます。I believe youの場合は、あなたの言ったことを信じるよ、という意味合いが強いです。信用しているという意味で使います。二者択一で迷った時に、こっち、と断言した友達に向かって、「ホントだね、信じちゃうよ!」と言うときに「You sure? I believe you」と言ったりします。さて、I believe in youになってくるとちょっとお話が違います。あなたの“全て”を信じているわvという感じに聞こえます。単純に「うん、そうだね、はいはい、信じてるよ」という感じには聞こえません(笑)。どちらかというと言い方によってはI believe youの場合は、(ホントは嘘だと思ってるけど)とりあえず信じてると口先だけで言えるときもあります。Inをつけるととっても深刻な信用や信頼を意味することになってきます。神様の存在を信じるとか、才能を信じるとか。あ、例えばI believe UFO。というと、「UFOさんの言うことを信じます」という感じですごく変に聞こえますが、I believe in UFOだと、「(アナタハ神ヲ信ジマスカ?的な意味で)UFOを信じます。UFOは存在すると思います」といっていることになります。

以下は余談です。

3年位前から、机の前に置くものが大体決まっていて、ペン立てとパンチ、ホチキス、セロテープ、それからコルクボードは必需品だったりする。高校の寮にいたとき、机がスチロール製の何の変哲もないオフィスデスクで、コンクリのでこぼこした壁には時間割(懐かしい響きだ・・・)をセロテープではっつけられなかったので、先輩たちから代々受け継がれてきたアイディアがコルクボードだったというだけなんだけど。

3年位前、98DegreesのYou should be mineを聞いて、Do what you gotta doというフレーズが気に入ったので、それを今も机の前に貼り付けている。眠くなって頭ももう働かないし、寝てしまおうと思って、歯も磨いてトイレにも行って、さぁ寝るぞ、となったときに、ふとこれに目をやると、どうしても眠れなくて結局最後までやってしまうことも良くある(注:毎回そうなるわけではない)。机の前ではないけど、ベッドの横のコルクボードには2・3枚のAndyと並んで、Nobady's perfect. And I'm nobady! というサインも貼っている。これは単純に面白いなと思っただけで、眺めて気合を入れなおしたりするための原動力ではないんだけれど。

Listen up, it said.
Believe in yourself. Yes, you can.
Work harder.
最近机の前に加わった一枚の紙切れ。これはAndyのコーチBrad Gilbertさんが書いたI've got your backという本の85ページ(覚えてる)に書いてあったもの。コーチであるBradが、Andyのために朝ごはんを買いに行くところから始まるこの本は、Gilbertさんならではのコーチング方法が書いてある。KPEのBook reportを書くためにCoachingの本を読まなくてはいけなくて、それなら前から読みたかったし、この本を。と思って買った。やる限りは楽しくなくては、と思って物事を決める傾向のある私には同意同感できる部分ばかりで、その上落ち込む時は果てしなく落ちていく自分を引きあげる蜘蛛の糸を何本か獲得した。
"You can put a negative spin on anything if you work on it hard enough," I said. "You can talk yourself out of anything. But I'd like to think that you can talk yourself into anything. Belief is a huge thing. If you don't believe it, you're not going to do it. If you believer it, you've got a great shot."
信じればできる、好きならできる、やればできる、というのは私の信じるところではない。信じてもダメなものはダメだし、好きでもどうしようもないこともあるし、やったからどうなるものではないことなんてこの世の中には掃いて捨てるほどある。でもそれでも、とりあえず信じてみなければ始まらないわけで、やってみよう、できるかもしれない、と思いさえすればGreat shotを撃つチャンスがもらえる。世の中には才能というものは絶対的にあると思う。例えば同じ時間同じ環境の中でAndyと同じ練習をつんできたらUS Openを21で獲れるかといったら、そういう問題じゃないと思う。でもShotは誰にでも平等にある。やってみるのは、誰だって自由なんだ、と思った。具体的に何かに挑戦することも、抽象的に元気であり続けることも、きっと根っこのところは同じで、とりあえず自分でできると思わないことには、やったところで意味がないんだ、とふと思った。

I went to that next level, thanks to Foxy. And there were times on the tour, five or six years down the road, when I'd find myself in a painful spot, having just lost an important match, and suddenly I'd hear Allen's laugh in my head. "Listen up," it said. "Believe in yourself. Yes, you can. Work harder."
私には声は聞こえないけど、机の前のペラペラの紙が、語りかけてくるので、このFinalを何とか乗り切っていこうと思います。

I've Got Your Back by Brad Gilbert
高い^^; でもその価値のある一冊。英語もそこまで難しくないし、大体のエピソードを知っている人なら大体推測しながら読めるし、知らない方も笑えるエピソードやちょっとした冗談を楽しみながら読み進められる思うので、英語の本には尻込みされる方にもおススメ。