ONE VOICE

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Andy @ Memphis 04

Round 1

■Andy、難関“トッドおじさん”に合格 公式サイト【Feb. 18. 04】より
http://www.andyroddick.com/views/news_detail.asp?p_news_id=1229

水曜の夜、会場はAndyの初戦を見ようとやってきた観客たちでギュウギュウ詰だった。大会トップシードがおじさまにカリを返すためサンホゼでのタイトルを勝ち取って殴りこんできたのだ。NASDAQ-100OpenでMartinがAndyをストレートで倒したのはもうすぐ一年前になる。
その6ヵ月後にUSOpenタイトルを手にした新AndyRoddickを我々は知っているわけだが、Martinにもコートを踏むたび敵ととことん競り合う素晴らしい能力がある。なによりMartinはそれを10年以上もやりつづけているのだ。彼がATPトーナメントで最初のタイトルを得たのはまさに10年前、Kroger St.Judeでのことだった。彼が決勝であたった相手は…Brad Gilbertである(Andyの現コーチ)

ファーストセットはAndyが55でブレイクされるまでサービスの応酬だった。Andyが持ち前の力強いリターンで速攻ブレイクバックし、タイブレイクに突入。速すぎるサーブ、特に目をひいた強烈なバックハンドリターン、あっという間に6-1でリードをとり、Andyがそのセットをものにする。

ToddMartinを応援している人たちにでさえ、Andyがこのままゲームをかっさらっていくのは明らかなように思えただろう。しかしここで終わってしまうトッドおじさんではない。2セット目にはお返しとばかりにAndyをベーグル危機に追い込み、Andyが05でいくつかセットポイントを耐え、なんとか1ゲームをセーブしたものの、そのセットは全ておじさんのものだった。

Martinには長い腕と(足も長い)世界レベルに通用する技術がある。Andyのサーブをことごとく返したのは、恐らくそのコンビネーションの産物だろう。彼の長身(198くらいあるらしい)からはなたれるサーブにしても、まさに空からボールが叩きつけられているようなものなのではないだろうか。さらにMartinのボレーは一級品で、特に今日のサービス&ボレーはすばらしかった。

第3セットは最初のセットと似た展開となった。どちらのプレーヤーもブレイクするチャンスはあったがチャンスはチャンスのまま流れ、55でAndyのサービスゲームを迎えた。Martinを0に抑えて(ラブゲームで)そのゲームを自分のものにすると、30/15となった次のゲームを、そこから3本立て続けにMartinがファーストサーブをミスしたチャンスを逃さなかった。マッチポイントでは長いラリーの応酬に二人がコートを走り回ったが、トッドおじさんの打ったボールがベースラインを割り、Andyから7-6(2),-16,7-5で試合の終了を告げた。


Round 1 Ver.2

■二時間のジェットコースター 公式サイト【Feb.19.04】より
http://www.andyroddick.com/views/news_detail.asp?p_news_id=1232

AndyRoddickがToddMartinをなんとか押しのけた。
5000人を超えた水曜夜の観客は、いい買い物をしたと思っただろう。彼らが払った一回戦の試合は軽く日曜の決勝戦に匹敵するだけの価値があったに違いないからだ。世界2位にランク付けされているトップシードAndyと、この大会で二度の優勝経験をもつランク60のToddMartinが最終スコア76(2),16,75でAndyが勝つまで、痛烈なストロークと火をふくようなリターン、そしてあらゆるスピードでのサービスエースを二時間以上に渡って応酬しあった。

会場を埋め尽くした観客たちはそのスリル満点の試合を充分満喫したようで、ファイナルセット45でMartinのサービスゲームが回ってきた時には両選手に対する拍手が響き渡った。このすばらしいゲームを楽しんだのはMemphisに集ったファンだけではない。長年テニスをに関わってきたベテランも試合を存分に味わったとことだろう。“今年担当したなかで一番きつい試合だった”とコメントしたのはチェアアンパイアの椅子に座っていたNormChrystだ。彼はコールされなかったボールをアウトとオーヴァールールした。ボールは実際にアウトだったが、これが結果的にAndyにブレイクポイントとマッチポイントをプレゼントすることになった。Martinが30オールからサービスし、ラリーの末に彼のフォアがベースラインをほんの少し越えたのである。何のコールも叫ばれなかったが、Chrystが即座にアウト、と正した。Martinは抗弁しなかった。そして迎えたマッチポイント、Martinが長く激しいラリーに行ったり来たりを繰り返したボールをフォアハンドでネットにかけ、Andyに予選から勝ち上がってきたSebastienDeChaunacとの2回戦を譲った。

「一回戦はいつだって突破するのは楽じゃないよ。トッドみたいなテニスをする人とあたった時は特にね」とAndy。
「この試合、もうちょっといいプレーができてたんじゃないかとは思うけど、結局はこれからの一戦一戦を勝ち抜けていく為にはいい一戦だったと思う。くずれおちそうな時に何とかこらえてそのまま逃げられたからね」
Martinは21歳のAndyと1ポイント1ポイント互角の勝負ができたと思うとコメントしたが、実際まったくその通りで、プレイされた220ポイントをMartinが111、Andyが109と仲良く半分ずつ分け合っている。「Andyはうまいね。のってくると手がつけられないし、爆発力(ExplosiveいかにもAndyのための言葉)がある。とてもいい選手だよ。すごくいい試合ができたと思う。観客も盛り上げることができたし」
Andyのサービススピードが大体140mphあたりだったのに対して、Martinの方は115mphが平均だったが、それにもかかわらず彼のほうが打ち出したエースの数は20本と、Andyの17本を上回った。Andyが苦しめられた変速自在でコースを狙ったサービスもMartinの技術のひとつだろう。
「うまくサービスしてくるなと思ったよ」とAndyは言う。「すごくコースを狙ってくるんだ。うまく返せなかったのがいくつもあったよね。それからハーフボレーもうまかったと思う。何度もこっちが返して、向こうがそれを拾って何か仕掛けてくるってことがあったからね。飽きのない試合だったと思うよ」


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Round 2

■公式サイト【Feb. 20. 04】より
http://www.andyroddick.com/views/news_detail.asp?p_news_id=1233

第一シードAndyRoddickがフランスのSebastienDeChaunacを63,63で破り、メンフィスでの準々決勝に手を伸ばした。二回戦での勝利を撃ち落すのに火をふいたエースは16本。
試合後Andyは「今日は昨日よりサーブがうまい具合に打ててた気がするんだ。それにすごく助けられたね」とコメントした。準々決勝でAndyと対戦するのはスウェーデンのThomasEnqvist。二人はこれまでに二度対戦したことがあり、戦歴は引き分け。最新の試合はIndian Wells03、ストレートセットでAndyの勝利となっている。


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QuarterFinal

■Enqvist、Roddickを抑えて準決勝へ 公式サイト【Feb. 21. 04】より
http://www.andyroddick.com/views/news_detail.asp?p_news_id=1235
Thomas EnqvistがトップシードAndy Roddickを破り、KrogerSt.Judeでの準決勝にコマを進め、完全復活を宣言した。
Enqvistがこの大会で準々決勝を戦ったのは5度目だが、これまでは一度も最後の4人となれたことはなかった。
今年は7-6(8),6-3での勝利を引っさげて、ドイツのNicolas Kieferと戦う。

「いいテニスができたよ」とEnqvist。「もしチャンスがきたら、ぜったい最高にいいプレイをして逃さないようにしなくちゃいけないっていうのははじめっから分かってた。で、最高にいいプレイができたよ。チャンスをきちんと生かして、僕が試合を動かしてた。ファーストセットはどっちに転んでもおかしくなかったけど、勝つためのチャンスはぜったいに逃がさないようにプレイしたつもりだよ。それに調子もよかったし。勝ったってことにも満足してるけど、自分のやりたいテニスができたことが嬉しいね」
29歳Enqvistは第一セットタイブレークでセットポイントをこらえ、第二セットでは高セーブ率を誇るAndyのサービスゲームをブレイクして31とし、5度目のマッチポイントで勝利を決めた。
(Andyってマッチポイントそう簡単には譲りませんもんね)

「かなり緊張したけどね、実際にはそんなに悪くなかったよ。自分はいい試合をしてると思えたし。Andyのサービスゲームの時、一度すごくいいチャンスがまわって来た。自分でもAndyに対してあんなにリターンができるなんてちょっとびっくりだったよ。(どこの場面かは書かれてないけど)僕がなんとかラケットに当てただけの(それが一番大変なことだと思うけど)ボールにAndyはいいスライスフォアを返してくるし、それ以外は3回ともエースだった。次の僕のサービスゲームでも40/0でリードしてたはずがあっという間に40/30まで追い上げられてきたりするし。それでも何とか僕が主導権を握れたけどね」

試合の朝に背中に痙攣を起こしたAndyは、コートに入る直前まで一日を通して治療を受けていた。
「今朝背中の痙攣で目が覚めたんだ、軽いやつだけど」とAndyが言う。「マッサージ(詳しくは脊柱指圧療法ChiropracticWork)を受けたし、やれると思ったんだよ。せっかく見にきてくれたファンをがっかりさせたくはぜったいになかったんだ。それにそのせいで負けたんだとは思わないよ。彼はすごくいいテニスをしてたからね(こういうところがAndyのいいところだと思います)。今日の午後はまだホントに試合ができるかどうかは分からなかったんだ。よくなるようにいろいろ試してみたし、ウォームアップもちょっとして、できる限りのことはしたつもりだよ」

21歳の彼はこの一週間前にSanJoseで行われたSiebelOpenを優勝で終え、Memphisに乗り込んできた。02年の優勝から、TaylorDentに敗れはしたものの去年に続いての、3年連続の決勝進出を狙って。しかし17本のエースを放ったにも関わらず、3回のブレイクポイントはいずれもお流れで、結果として1時間18分で倒されてしまった(もうちょっといい表現ないの?succumbed)。

「Enqvistはインドアで強いんだよね」と試合後Andyがコメントした。「僕たちはいいラリーをいくつもやりあったけど、肝心な所では彼の方がうまかった。僕はただ全力を出し切れなかったんだよ」

Enqvistはあと二つ勝てば彼にとって20番目のATPタイトルを手にすることになる。
ちなみに2002年のMarseille以来のこととなる。スウェーデン人の彼は1999年にキャリア最高の4位まで上り詰めたものの、2003年末には95位にまでランクを落としている。彼がこれまで勝ち取った19タイトルのうち11タイトルはインドアでの大会である。そしてSemiFを戦うのは去年末のStockholmの大会以来。

「Memphisに来てからすごくいいプレイができてる。コートが好きだし、すごく僕のプレイスタイルにあってるんだ。準決勝に進出できて嬉しいし、できることなら
今回はもっと先までいけるといいね。Andyは世界の中でも指折りのすばらしいプレーヤーだし、(彼に勝てて)すごく嬉しいよ」