ONE VOICE

     * ONE LOVE + ONE LIFE + ONE VOICE *        笑っていれば、イイコトあるよ  

衝撃。

近代アメリカ史のクラスで一次二次世界大戦をカバーしている。当然と言うかなんとなくというか、話はイラクに及ぶ。「若いアメリカ人が下らない暴動で死んでいる。さっさと勝利を物にすべきだ。銃口突きつけて町のど真ん中に武器を捨てるように命令すればいい。車や取り上げて歩かせればいい。地雷を踏んだらサヨウナラでしょうがない。これは戦争なんだ、甘いことを言っていたらまた米兵が死ぬ羽目になる」・・・何を今更。アメリカ人が仕掛けた戦争でアメリカ兵が死ぬのは当たり前でしょうが。人が死なずにすむなら戦争だってそんなに悪いもんじゃないだろうよ。しかも徴兵じゃないんだぜ、志願兵なんだから、若い若くないでどうこう言える問題じゃないだろう。戦術的にはもちろん銃で脅しておとなしくさせるのが良いだろうさ。でも銃で脅して民主主義を立てようなんてそんな馬鹿な話があるかよ。あんた達はバターン死の行進ってやつを知らないのか。生徒が手を上げる「独立戦争南北戦争以外にアメリカが関った戦争で、死ぬ価値のある戦争はあっただろうか?」・・・死ぬ価値のある戦争が思っているところが怖い。大体あんたが死ぬ価値があると思う戦争で死ぬのはあんたじゃないんだから、もうちょっと根本的なトコから考えてよ。イラク戦争はアメリカが始めてイラクイラク人を殺してんだからさ。「第二次大戦で黒人や女性も白人男性と同様に母国を愛し、その為に戦い、死ぬことも厭わないと証明するチャンスを与えられたわけだから、戦争はアメリカ内部の社会情勢には平等をもたらすいい機会だったはずだ」とコメントしたそこのアナタにちょっと唖然。・・・戦争に勝つって事は、こういう見方が出来ることなんだと改めて思った。日本だって負けるまではあっちこっちで戦争してはそれが良かったことみたいにまた次のところに出かけてたけど、太平洋で負けたから、今はそれを「過ち」として捉えているし、繰り返されてはいけない歴史として見なしているわけだけど、勝った側にはそりゃもちろん過ちなわけがなくて当たり前なんだよね。なんか見ているものが違うと言うか、同じものを見ている気がまるでしなかった。ショック状態で、朝から続いていた不健康思考回路がそのまま爆破されてしまった感じ。吃驚仰天で、何も言えず、そのあと後半の授業の殆ども頭にまるで入ってこなかった。アメリカにいることを実感した一日。