ONE VOICE

     * ONE LOVE + ONE LIFE + ONE VOICE *        笑っていれば、イイコトあるよ  

居場所 住む場所 生きていく場所

今日は暫くぶりに真面目な話をしようと思います。

最近、日本が恋しくてたまりません。
日本の音楽が恋しいし、日本の言葉が恋しいし、日本人が恋しいし、日本のご飯が恋しいし、なんだか日本に囲まれていたいと思うことが四六時中あります。

事の発端は夏休みです。夏休み高校卒業以来、はじめて日本人の子とルームメイトになりました。その子の留学斡旋企業がうちのキャンパスにオフィスを置いているのもあって、夏休みの間には語学研修生が山のようにわんさか来ていました。ルームメイトを通じて仲良くなった新大学生の皆さんとお近づきになって、色々僭越ながらアドバイスなんてしてみたり、今となっては懐かしい、先輩後輩という概念のなかにちょっと浸っていた夏でした。日本語も多かったけど、授業も取っていたので、その中でかなり発言していたし、彼氏さんとも普通の頻度で電話したりあったりしていたので、特に英語的に退化したとも思いませんでした。

さて、夏があけて、去年のルームメイトやご近所さんが帰ってきて、久しぶりの再会を喜ぶとともに、新しいご近所さんとの対面式も終え、現在第3週目が終わったところです。クラスも忙しいけれど、仕事もあるし、今年はInternational Student Associationの会長さんをやることになったので、色々大変です。

最近、どうもアメリカ人の中にいる自分がしっくり来ません。アメリカ人の会話の中にいる自分が物凄く場違いなような気がして、会話にのめりこむこともできないし、今までのように会話についていこうとする努力が酷くめんどくさいもののようにすら思えてきました。もともと「昨日行ったパーティ」の話や「なかなか回り逢えない運命の男」の話を聞くのは苦手でした。それから自分の話ばかりするアメリカ人が苦手です。自信過剰なアメリカ人や、謙虚と言うものを知らないアメリカ人はむかつきます。夏が終わってから、なんとも今更ですが、日本とアメリカを比べるようになりました。比べる、というのは今までもやっていたことではありますが、比較して、自分はどちらが好きなのか、ということを考えてみたのは、実は丸3年経って、実はこれが初めてです。そして明らかに自分は日本の文化が好きなのです。

昨日書いたようにクラスが終わって泣けてくる自分について話す友達が、アメリカにはいません。話すとしたら留学生仲間の日本人です。アメリカ人に日本人だからと言って特別扱いして欲しくないという自分のひねくれたプライドもありますが、どうせ分かってもらえないという気がしてなりません。話のネタの尽きない友達というものが非常に恋しくてなりません。何の気兼ねもしないで一緒にいられる友達がいない。それは英語のせいなのか、アメリカのせいなのか、私の身の回りにいる人がたまたま私のタイプでないだけなのか、それがよく分かりません。第二言語を私くらいの年齢で学び始めると、その言語を話す時に出てくる別の人格のようなものが形成されるという話を聞いたことがあります。英語人の自分は、日本語を喋っている自分の素直さと、率直さと、飾らなさと、気取らなさと、自然さにあこがれていて、そして羨ましいと思っています。

アメリカの大学にいることを後悔しているとか、日本の大学に行けばよかったとか、そういうことではないんですが、今はなんだか日本に帰ってのんびりしたい気がします。

・・・ホームシックか?
・・・これは単純なホームシックなんでしょうか??
随分今更だな、おい。

就職もだんだん視野に入れて行動を考えるべき時になってきているので、こういう、やっぱり日本が好きでした、という自分は大切にしてあげたい気もします。でも一体全体日本は自分が思っているほど素敵な場所だったのかどうかを、まずは今年の冬はゆっくり帰って、確認してこようかなと、思っています。