ONE VOICE

     * ONE LOVE + ONE LIFE + ONE VOICE *        笑っていれば、イイコトあるよ  

SN: 4x04 Metamorphosis

別名:世紀の兄弟ゲンカの巻。
私がいかほどまでにこの二人のケンカを溺愛しているかという話はしましたっけ?

突然ですがね。
この前、JensenとJaredのOff-setの写真をそれぞれに見ていて。
思ったんですけど、この二人って全然似てないんですね(笑)。
当たり前なんだけど、髪の色も違うし、肌の色も、目の色も、目の大きさも、口の形も、声も体形も全然違う。
どうがんばっても兄弟とは誰も信じないはずなんだけど。

やっぱり兄弟なんだよなぁ、この二人。
びっくりしちゃうほど兄弟。
モーテルのシーンを見ていて、この二人って、ホントは赤の他人なんだよね、とは間違っても思えない。というか、改めて冷静になって、そういう視線で見ると、二人が兄弟すぎてむしろおかしい。

視聴者の中にはDeanのパンチ2発はやりすぎでは、と思った人もいたようでしたが、私としては、SamがDeanの腕に触れたときに、パンチが来る、というのは既成事実のようなものだったので、あのシーンのスタートはむしろそこからだったように思います。Samもせめて一発は殴り返すべきだった、という人もいたけれど、SamはDeanを殴ったりしないので、それは論外。二発目をお見舞いされて、口元に手をやるJaredが物凄くステキだった。このエピソードでは俯くSamの額に落ちかかる前髪が非常にツボで、ひたすらモエモエしておりました(笑)。

Supernaturalの兄弟ゲンカはステキです。
Deanは怒っていたけれど、Samに嘘をつかれたことに傷ついていたし、自分の言葉がSamに届いていなかったことに苛立っていた。Samは怒っていたけれど、Deanが自分を見限ってしまうことを恐れていたし、Deanの言葉に傷ついていた。単なる怒りのぶつけ合いじゃなく、裏切りや悲しみによって引き出された感情の爆発の表現としてセリフが交換されているのが、深みがあって何度見ても飽きない理由だと思う。モーテルでDeanの怒りが悲しみに変わって、Frustrationに変わって(ランプが吹っ飛ぶところとか素晴らしい)、Desperationに到達するところとか、Flawlessってのはこういうことを言うんだな、と納得してしまったし、Deanの前にどうみても幼いSamの表情が切なくて堪らなかった。Jaredって最初のSceneとかみたいに、一人のときは物凄く一人前で男らしいのに、JensenというかDeanの前になると、途端にとても弟になるのね。毎度毎度あまりにも自然でなんとも思わなかったけれど、ちょっと考えてみるとそれって凄いことなんですよね。”Stop the car, or I will!”の声の震えようも響いたけど、道端でのあのシーン。とにかく単純に怒っているだけのセリフなのに、恐れと怯えと悔しさのない混ざったものが、ついついはみ出してしまっている。物凄く僅かなトーンとか表情の変わり方が、細やかで素敵。Fascinating。つい魅入っちゃう。何度考えてみても、この二人をキャスティングできたのは奇跡だとしか思えません。どんだけLuckyなんだよSupernatural。J2万歳。

正直JackのStorylineは弱い気がしたけれど、妊娠してる奥さんが逃げ切るあたりがいかにもこのシリーズらしい。単純に、「どうでもよかったと言ってしまえばどうでも良かったです。」という意味のないプロットに落とし込まないところが毎度毎度よくやるなぁ、と思います(苦笑)。捻らないと気がすまない男、Eric Kripke(笑)。

最後のシーン。最後の車のシーンですけど。
Dean、お兄ちゃん、アンタ、ここでがんばらなくてはダメよ。
Deanが打ち立てる壁を前に、めげずに諦めずに力になろうと努力し続けたのはSamでした。
閉じ続ける扉を前に、傍に寄り添って擦り寄って、待ち続けたのはSamでした。
そのSamがちょっとくらい押したからって、ここで引いてはダメよDean。
がんばりなさい。傍にいなさい。力になってあげなさい。
だってそうじゃないとSammyが可哀想で不憫で哀れで(くすん)。

総括としては、私の中ではやはりDeanの隣にいるべきはSamである、ということでしょうか。
DeanとCasもいいし、二人のシーンも一般常識レベルでとてもとても素敵なんですよ? これ以上素敵にするのははムリ、と思っているときに、今回みたいなエピソードがやってくると、もう溜息をつくしかないわけで。
Mishaがどうとか、演技力がどうとかではなくて、嵐の相葉さん的にいうなら、安心力なんです。
安心してハラハラドキドキできる。
なんというのかしら。
兄弟っていいよね、みたいなね(大雑把)。

以下、その他。

初っ端のSmirking Sam is hot.
S4のSam in general is hot.
Jaredはこのシーズンとても上手くなると思います。
話がそういう方向に転がって行ってると思う。
主人公や物語の中心や謎の中心であることは、必ずしも必要とされる演技力とかかわりがないので、どちらかというと最初の2つのシリーズはJaredは損をしていた気がする。・・・Jensenに比べて、というだけだけど。何度も言うので嘘らしいけど、私はホントはJaredのほうが好みなので(笑)、それだけでもs4はとても楽しいです(笑)。

How hot is it when Dean comes in?
ほとんど暗くて顔が見えないところがまた素敵。
こういう演出は役者さんを信用してないと出来ないよね。
声と雰囲気だけで伝えられるDeanの渦巻いている感情の全て。
Deanの声が激情で掠れてるところとか、もう最高。

Ruby役の女優さんも交えての大ゲンカは随分と迫力がありました。
みなさんかなり身体張ってるように見えたけど、これってどうやって撮ってるんだろう?
RubyがDeanを壁に突き飛ばすところとか、腕力的に普通にやるには無理だよね?

Travisのおっさんは、なんと言うか「捨てキャラ」な雰囲気が滲み出過ぎていて、見ていて気の毒でした。こういうドラマだと、ああいう役回りはしょうがないんだとは思うけど。そういう意味で、奥さんが逃げ切れたのはいい効果があったんじゃないかと思うわけですよ。いやな奴でもなく、ただのHunterとして死んで行った感じがある。

Deanは目を閉じてるとホントにきれいですね。襲いたくなる気持ちは凄くよく分かるよ(笑)。私だったら我慢できなかったかもしれない(笑)。Samがクローゼットをこじ開けるのに苦労してる様が滑稽でした。なんかSammyだったら、Deanの命の為だったら、アレくらい一発で蹴破れそうだけどね?

パチパチする